「京の物語空間」の実験に参加 その5

okmrtyhk2009-03-21


最後、この日のゴール地点、「文の助茶屋」へ。
八坂神社まで引き返し、東大路を南へ。
京都の道は狭く、自転車乗ってる人って少ないですねという話をする。
下河原通の坂道を上っていくと、法観寺五重塔が目の前に聳え立つ。
聖徳太子が建てたという日本一古い五重塔八坂の塔とも言うようだ。
さらに奥へと歩く。
ねじれた身体の一部をモチーフにした、薄気味悪い人形を壁にかけた家の前を通り過ぎる。
写真を撮る人は100円払えと書いている。著作権がどうのこうのと。
家は「美術館」となっている。
勝手に写真を撮られて迷惑しているというのなら、外に出さなきゃいいのに。
見せたいのだろうか、見せたくないのだろうか。


「文の助茶屋」に入る。
混んでいて、外でお茶を飲んでいる人たちがいる。
中に入れなさそうだととりあえず軒先の床机(って言うんだったか?)
の座布団に座って休んでいたら、店員がやってきて、中を片付けますのでどうぞと。
じゃあと入る。甘酒を頼む。
何気に人生初甘酒だったりする。すりおろした生姜が添えられていて、入れて飲む。
体がポカポカと温まる。一日中寒空の下を歩き回ったので、なんとも嬉しい。
上品な甘さもいいね。
店の中はさまざまなお札に提灯におかめのお面に、学に飾った絵や写真。賑やかな様相。
着物を着付けた女性観光客の集団やカップルたちばかり。
家のお土産に蕨もちのセットを買って青森まで送る。
同行の方は甘酒の元を買っていた。


甘酒の元を飲んでいる間、俳句を作る機能を試してみる。
思いついたフリーワードを2つと、スポットとを入力すると最初の5文字ができて、
上の句を元に関連する言葉から中の7文字ができて、
この2つから下の5文字を生み出すという。
出来上がると俳句に沿った内容の背景画像まで表示する。すごい仕組み。
しかもこの仕組みをつくったのは中国か韓国の人だった。
(実験の裏方役として参加していた)


他のチームが投稿した画像を見る。
どこそこの店に行って、こういうのを食べた、みたいなの。
ああ、この携帯ナビの仕組みって自分1人で使うものじゃなくて、
修学旅行でグループごとに使ってると楽しんだろうなと考える。
今どこ?ここ!っていうのの替わりに見たものをコメントしていく。
そういえば、去年の秋に参加していた新規事業タスクフォースで
立ち上げを考えていたのサイトの機能に同じようなものがあった。


17時半。一応一通り見終わって、誉田屋まで戻る。
鴨川まで出ると北へ。四条を過ぎて、三条の駅で地下鉄に乗る。
誉田屋には18時に到着。
実験を終えてインタビューに答える。
GPSで自分の居場所が分かって、それを踏まえて行き先案内しないことには
いくら地図を表示したところで使いにくい、
プラス、バスや地下鉄のサイトと連動した方がいい、と僕は答える。
あと、こういうのって現場でリアルタイムに次の行き先を決めるよりは、
訪れた場所の情報を後から引き出して余韻に浸るものなのだろうと。


誉田屋を出て、同行の方と別れる。感門之盟で会いましょうと。
ホテルに戻って預けていたボストンバッグを受け取る。
ホテルの近くのRAAKに入ってみる。
残念ながら男の僕は手ぬぐいを買ったところで使い道はなく。
アロハをつくったらいいのになと思う。


新幹線は20時。18時を過ぎて中途半端に時間が余る。
三条や四条をブラブラしたかったが、それには時間が足りない。
とりあえず地下鉄で京都駅へ。
エスカレーターを最上階まで行って、駅の巨大な佇まいに浸る。
この駅は建造物としてとても好きだ。


551 蓬莱屋の箱を買い物袋に入れているおばさんを見つけて、
もしかしたら売ってるかもと探してみる。
伊勢丹の地下に見つける。
帰りの新幹線で 551 のシュウマイを食べながらビールを飲む。
もはや中毒と言っていいかもしれない。


京都駅の地下で母に電話をする。
蕨もちを買って送ったと伝えると喜ぶ。


ということで、人生3回目の京都、無事終了。