大阪出張9回目

大阪出張9回目。
今回もまた始発、のぞみ1号。
ほとんど寝てた。


昼、お客さんたちと食べに行く。
立ち呑み屋。昼は牛すき丼と親子丼。
牛すき丼は卵とじにできるというので、それにする。うまかった。


先週も書いたことだけど
東京で見逃した「へばの」が先週・今週と小さな劇場でレイトショー。
先週の出張では見送って京都に行ってしまったから
今回こそ見なければ、というか終わってしまう!と意気込む。


淀屋橋のビジネスホテルにチェックインする。
荷物を置いて、外に出る。小雨。
梅田に出て、給料日なのでこの日もまたマルビルのタワレコでCDを買う。
Deerhoof「Milk Man」
Dead Can Dance, Minimal Compact, The Honeymoon Killers の紙ジャケ再発。
澤野工房のジャズ。


19時過ぎ。上映開始は21時だったからまだ時間があると
梅田阪急の地下レストラン街を歩いて、ネギ焼きの店を見つけて入る。
牛すじ、イカ、海老入りのネギ焼きを食べる。
生ビールをジョッキで飲みたくなるが映画を見るのだからと我慢する。
まだ時間があるな、と Hep Five の中を見て回る。
10代向けの店ばかりで欲しくなるような服はなし。


映画館のある、中崎町の駅まで歩いて行く。
谷先線で梅田から一駅。大した距離じゃない。
地図を片手に多少迷って辿り着いたらほんともう小さな映画館。
映画小屋と呼ぶ方がふさわしいかも。
狭い階段を上がって2階の通路に出るが、受付に人がいない。
あれ?おかしいと思う。
しかし、人の声はする。
スクリーンのある小さな部屋の入口に立つ。
監督らしき人と俳優らしき人が並んで椅子に座って観客に向かって話している。
しまった・・・
時間を間違えていて、既に上映は終わっていた。
ここまで来たというのに。自腹で一泊したというのに。
そういえば21時だったのは先週末だけだったような。
仕方なく、引き返す。
東京で「へばな」を見ようと言い合っていた高校の友人にメールをする。
都合つけば東中野のレイトショーを見に行こうとしていたんだけど、
僕が仕事忙しかったり、毎週金曜が出張だったりで結局見に行けなかった。
メールの返信が来て、友人は、それもまたそういう縁なのだと言う。


淀屋橋まで戻ってきて、コンビニでビールとつまみを買い込んで部屋で1人飲むことにする。
この日はもう何もしないと決める。さっさと寝る。大浴場に浸かりに行ってのんびりする。
ビールを飲みながらエドガー賞短編全集の続きを読む。
午前0時を過ぎて眠くなって寝る。


電話の音で目が覚める。
なんかの弾みでおかしな時間にモーニングコールをセットしてしまったのだろうか?
受話器を取って、置く。
ベッドに戻るとまたかかってくる。仕方なく出る。
「タナカ様からお電話です」「ああ・・・、はあ・・・」回ってない頭で、タナカって誰?
男の声で、「さっきからノックしてるんだけどどうなっているのか?」みたいなことを聞かれる。
確かに、誰かがドアをノックしている。軽く、コンコンコンと。女性だろうか?
「なんのことですか?」と僕はそのタナカって人に聞く。
「5xx号室のサワグチさんだろ?さっきそう言ってたけど」
「あの、僕オカムラでサワグチじゃないです。なんかの間違いじゃないですか?」
その後なんかあれこれ言われたけど、覚えていない。寝ぼけてる。
とりあえずなんかの手違いがあったことは分かってもらえて、電話が切れる。
ノックの音が途絶えて、遠くでエレベーターが止まる音が聞こえた。


時計を見ると午前2時。
マッサージだったらフロントから直接かかってる来るだろうし、
デリヘルというかホテトルってやつ?
誰かが頼んで部屋番号を間違えた。
ドアを開けてみてもよかったんだけどトラブルになりそうだったし、
それ以前に熟睡してたのを起こされて体が全く動かない。
給料日だったのでお金はある。中に入れてもよかったな・・・
せめてドアスコープから顔を見とけば。
とにかく、そこからまたベッドにもぐりこんで寝る。
もしかして高校生のいたずらだったりするのかなー、
無作為に番号を選んで適当な名前を名乗って。
なんて考えているうちにまた眠りの中へ・・・