ブレディスローカップ 前編

土曜はその後、国立競技場でブレディスローカップを観戦。
ラグビーのオーストラリア代表とニュージーランド代表が対戦するテストマッチ
年に何回か戦ってより多く勝った方が
ニュージーランド総督だったブレディスロー卿にちなんだ特大のトロフィーをもらう。
その年によって戦う回数は決まっていないようだ。
試合数が偶数で勝敗が拮抗した場合、前年度の勝者がそのままタイトル保持者となる。
1903年に始まって、歴史は古い。
海外で行われたのは、昨年の香港に次いでこれが2回目。
http://bledisloecuptokyo.net/


オーストラリアの代表はワラビーズ
ニュージーランドの代表は言わずと知れたオールブラックス
あの黒いユニフォームと「ハカ」と呼ばれるウォークライ、僕でも知ってる。
来日するのは1987年、2000年に続いて、今回が3度目。
日本で目にする機会ってそうそうないんですね。
これまでの人生でラグビーに対する興味って「スクールウォーズ」ぐらいしかなかった僕も
見てみたくなった。
どっちかというと、ストーンズをドームで見たい、生で見たいというのと一緒。


17時半キックオフ、15時開場で、誘ってくれた先輩とは14時半頃に待ち合わせることにした。
CIBONE を出て14時前、時間が余る。
とりあえず競技場まで歩いていく。
神宮球場の前を通りがかったら、場内揺るがすほどの大歓声。
東京六大学野球の看板が出ていて、後で調べてみたら早慶戦の1回戦とのことだった。
指定席は完売ですと出てて、ちょっとだけ見ていくかというのも叶わず。
外野席はまだあったんだろうけど。


国立競技場の前まで来ると、あちこちで長蛇の列が出来ている。
当日券販売売り場や、自由席の入場口。
自由席の先頭に並ぶ人たちは折り畳みの椅子を用意していて、
なんだか疲れた雰囲気が漂っていて、もしかしたら朝から、
あるいは昨晩から並んでいたのかもしれない。


熱狂的なオールブラックス・ファンが通り過ぎていく。
老若男女問わず、顔にペインティングしてる人、オールブラックスのユニフォームを着てる人。
公式スポンサーとなったアディダスの「総黒」と書かれた白のTシャツを着た女性を何人も見かけた。
ワラビーズ・ファンも負けてられない。
カンガルーの着ぐるみで現れたオージーもいた。


千駄ヶ谷門から、代々木門へ。
代々木門近くの公園は3日のナビスコカップに向けて即に場所取りのガムテープが張られていた。
そうか、並ぶ代わりに何日も前からガムテープで場所を確保しておくのだな・・・


先輩と落ち合って、競技場の中へ。
スポンサーの読売新聞が号外を配っている。
情報収集、と思ってパンフレットを買う。
スタジアムの中へ。15時過ぎ、開場したばかりでガラガラ。
夕暮れの日差しの中、ビールを飲む。
自由席のフィールドに近い席は即に埋まりつつあった。
僕らは自由席よりも1つ上のランクの席。それでも12,000円もした。
フィールドの端の方。


待っている間、巨大スクリーンに何度か
2019年ワールドカップの開催国が日本に決まったと映し出される。
10年後。次にオールブラックスの勇姿を日本で見られるのはそこまでお預けとなりそう。
そのときにはサッカーほどじゃないにせよ日本でも盛り上がってて、
ニュージーランド代表とフランス代表の試合なんてチケットが取れなくなってしまうのでは?


あと、7人制ラグビーが2016年オリンピックの正式種目になったと。
その分、野球とソフトボールは復活できなかったんですよね・・・
日本人としては微妙。場内はラグビーファンばかりなのでどことなくシンとしてましたが。


16時頃、少しずつオールブラックスの選手たちがフィールドに出てきてウォーミングアップを始める。
ボールをパスし合うんだけど、きれいにクルクルと縦回転しながら遠くまで飛んでいくんですね。
近くだと卵のようにふんわり、そっと投げ合う。
それを走りながら、健康的に笑いながら。


16時を過ぎて、エキシビジョンマッチということで
小学生たちによるタグラグビーの試合が行われる。
フィールドには、赤に黄色に緑、カラフルな、キックティーっていうのかね?
それで境界線が作られている。
タックルなし、腰の「タグ」を取るのがタックルの代わり。
小学生たちの試合はなんだかドッヂボールを見ているかのよう。
ルールもボールの動き方も全然違うけど。
とはいえ、ボールを手にしてからの子供たちの足の速さ、パスの速さは
しっかりとラグビーになっていて。
2019年のワールドカップにはこの子たちの間から選手が出るのかもね。