ジョン・ヒューズ、『プリティ・イン・ピンク』

先々週末に『プリティ・イン・ピンク / 恋人たちの街角』を観て
気になるものがあったので、先週ジョン・ヒューズ絡みの映画をさらに2本借りた。
『ときめきサイエンス』と『ブレックファスト・クラブ』


『プリティ・イン・ピンク / 恋人たちの街角』は
ある意味、僕の中で伝説の映画だった。
初期 The Phychedelic Furs の名曲「Pretty In Pink」の歌詞が元ネタになっていて、
「ピンクのドレスを着た彼女は、きれいじゃないか?」というサビのフレーズが
そのまま映画の大事なシーンとなっていた。
高校卒業のパーティーを誰と行く? 
貧しい家に育ってバイトばかりのアンディは
大金持ちで気取ったブレーンと幼馴染で野暮ったいダッキーとの間で揺れ動く。


何が素晴らしいかと言えば80年代ニューウェーヴの名曲がズラリと並んだサントラ。
僕は映画を観たことがなかったのに、サントラは10何年も前から持っていた。
 Suzanne Vega「Left Of Centre」
 The Phychedelic Furs 「Pretty In Pink」
 New Order「Shellshock」
 Echo & The Bunnymen 「Bring On The Dancing Horses」
 The Smiths 「Please Please Please Let Me Get What I Want」
 Orchestral Manoeuvres In The Dark「If You Leave」


80'UK ファンとしては何よりも「Please Please Please Let Me Get What I Want」
New York Dolls の不遇なベーシスト、アーサー・”キラー”・ケインの
その後の人生を追ったドキュメンタリー『New York Doll』のラストでも流れていた、
歌い始められた途端名画であることが保障される、奇跡の名曲。
(でも、『プリティ・イン・ピンク』ではどこで使われていたのか・・・)


「Left Of Centre」も「Shellshock」もこの映画のために作られた曲なんですよね。
なのにどちらもベストアルバムに必ず収録される名曲。


ジョン・ヒューズ監督ってこの辺りの音楽のセンスがよくて、
『ときめきサイエンス』の主題歌は同タイトルで Oingo Boingo の書き下ろし。
トキメキ度合いがもうこれ以上ない、ってくらいに80年代な音。
このバンドの首謀者ダニー・エルフマン
後にティム・バートン監督の作品などで知られる映画音楽の大家となる。
時期的に、この『ときめきサイエンス』の主題歌作りが
本格的に映画に関わるきっかけになったのではないかと思われる。


さえない高校生2人がコンピューターで理想の女性(もちろん、お色気系)を描いたら
そこに雷が落ちて女性が実体化、あれやこれやとノンストップで大混乱・大暴走。
女の子を誘ってパーティーを開くはずがとんでもないカオスに突入する。
素面で見ていたのに、ビール飲んでなかったのに、この映画要約できない。
なんだこりゃ、と呆気に取られる。


『ブレックファスト・クラブ』の主題歌は
Simple Mindsアメリカでブレイクするきっかけとなった
「Don't You (Forget About Me) 」
確か全米で No.1 となった。
この映画、80年代を代表する名作。
音楽のこと以外にもあれこれ語りたいので、次に続く。