5日目:3/15(火)

実は今週金曜から羽田から飛行機に乗って博多へ、
そして釜山へとフェリーで行くつもりでいた。2泊3日。
旅行会社には申し込んであって、お金も払っていた。
そろそろ旅行の案内が届くだろうか、と思っていた頃に先週末の地震
音沙汰がない。メールで問い合わせしたら
月曜のうちに送りますとのことだったが、やはり届かなかった。
電話で話して平謝りされる。
どうもやはり今回の地震の影響でてんてこ舞いのようだ。
東北・関東へと向かう国内ツアーが軒並みキャンセルされる。
例えばディズニーランドとか。


ここまで来たら開き直ってキャンセルせず行ってしまおうかと考える。
3連休東京にいたら、そして1人きりTwitterを見て過ごしていたら、
息が詰まって気が滅入りそうだ。
それに、少しでも機会があるなら東京は離れたほうがよいかもしれない。
実際問題として。地震と、放射能と。
見捨てて逃げ出すのか、と問われたら、そうとしか言いようがない。
いや、いい。なるようにしかならない。


そんなふうに思っていたら夜、部屋にいたら大きく揺れる。
P波とS波というんだったか。
どっちがどっちだったか忘れたけど、縦揺れのあとで横揺れが追いついた。
(というか、何をもって縦なのか横なのかよく分からず)
静岡東部で震度6強。
ジワジワと東京が追い詰められているようだ。
いつ来てもおかしくない。それを東京で迎えるか、離れるか。
どうするか、あと1日考える。


昼は福島第一原発で4号機が火災、放射能が…という話でもちきり。
茨城にまで広がっているという巷の噂とか、
避難は30kmにまで拡大されたというニュースとか。
都心ではいっきに恐怖感が煽られたように思う。
津波だと対岸の火事なのに、放射能となるとパニックになる。
流れている解説の全てを理解したわけではないけど、
今のところ東京まで大惨事が広がる可能性は低い。
今日の福島は雨。屋内にいるように呼びかけられているという。


じたばたしてもしょうがない。
いつも通りに起きて、出社して、昼メシを食べて、仕事して、帰ってくる。
これまでの日々を繰り返す。今できることはただそれだけ。平常心。


食べ物を買い占めている人たちの話をよく見かける。
乱暴な若者がいるらしい。なんだかなあと思う。
有事の際はカップめんを1コ5000円で売るとか?
でもそこまで壊滅的な状況になったとき、お金がなんの役に立つのだろう?


例の作業を先に進めたく、どさくさに紛れて15時に退社する。明日も出社を遅くする。
丸の内線は空いていた。荻窪に着いて図書館へ。
帰って来て作業をモクモクとこなす。かなりはかどる。
さっさと終わらせたい。こんなことしてる場合じゃないように思う。
現実逃避でしかない。


会社携帯に電話がかかってきて、
明日、万が一、放射能が広がった場合に関する自宅待機の業務連絡が出たとのこと。
ぞっとする。何も起きないとは思うが…


今日の朝、東京駅地下の成城石井の前を通り掛かったら、
普通に食べ物が豊富に売られていた。
色とりどりの、おいしそうな。
コンビニの食べ物はいったん元に戻りつつあったのに、
地域によってはまたガラガラになっているようだ。
僕の周りでは今のところそれはない。よかった。


あともう1つか2つ、何かが起きたら東京は暴徒が現れるかもしれない
ということを考える。


昼、キッチン南海の前を通り掛かったら
珍しく行列になっていなかったのでカツカレーを食べる。
夜は何も食べない。


今さらだけどホリエモンをフォローする。
とてもまともな返答をその都度しているように見える。


夜は寝付けず。朝は余震で目が覚めた。