昨日の昼、bloodthirsty butchers の
吉村秀樹が亡くなったというニュースが流れた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130530-00000496-cinranet-musi
http://www.bloodthirsty-butchers.com/news/
余りにも突然のこと過ぎて驚いた。
享年46歳。まだそんな年ではないのに。
急性心不全。
僕も不整脈と診断されたことがあるので、
他人事じゃないなと少し怖くなった。
名曲「ファウスト」のことを思う。
アルバム『Kocorono』のことを思う。
とても繊細な感性の人で、いつかどこかで読んだインタビューでは
窓のない部屋でも外で雨が降るのが分かった、とか。
そのことをなぜか思い出した。
2003年のフジロックで1度だけ観ている。
Red Marquee のテントだった。最前列だった。
Number Girl が突然解散した後に田淵ひさ子が電撃加入したばかりの頃。
当時の日記を探したら
2曲目で「ファウスト」をやったと書いてあった。
初期を除いてアルバムは全て持っている。
そうだ、と思い立って昨年出た
13枚組1500部限定のボックスセットをオーダーした。
今のうちに買っておこう。
そう思った人があちこちにいたのだろう、
夜になって HMV や amazon のサイトを覗いたら軒並み完売していた。
amazon では今や中古で \40,000 近くといきなり倍の値段になってしまっていた。
これからもっと釣り上がるのか。
故人の望んだことではないのに、そこに加担した自分。
そんなことが小さな傷になる。
amazon では『未完成』や『△』といったアルバムが
どれも廃盤で\5,000近い値段がついていた。
この機会に再発してほしいと思う。
しばらくは『Kocorono』を聴いて過ごそう。
「7月」がやはり美しい。