梅雨入り

東京は朝から大雨。
雨の音を重ねつつ、iPhone を小さな音にして音楽を聞きなが
ら街を歩くというのもいいものです。


昨日、関東地方も梅雨入り。
先週末真夏のように暑かったのも週の後半から涼しくなった。
今年は梅雨の終わりが長引く、
8月に差し掛かるんじゃないかとニュースでやっていて
そうあってほしいと切に願う。
昨年の7月6日(でしたっけ?)に梅雨明けはさすがに早すぎた。
どうせ梅雨だしと高をくくって臨んだ
多摩川河川敷のバーベキューが大変なことになった。


梅雨があるということが日本の四季を面白くしているのだと思う。
単なる春夏秋冬の気温の変化だけだったら、
日本はかなり性質の異なる国になっていたんじゃないか。
そしてそれは東南アジア的な雨季・乾季とも違う。


太平洋の地図を見たとき、
日本って面白い場所に位置しているなといつも感心させられる。
大陸の一部のようでもあり、外れてるようでもあり。
そこに台風が時計回りのルートを辿って吸い寄せられていく。


その地形はほんとなら起伏のないなだらかな島でもよかったのに
山が多くて凹凸が激しい。その間を川が流れている。森が覆っている。
地上も地下もいかに豊富に水分を保っていることか。
そんな日本列島の上空、大半が雨雲の下に隠れて
さらに大量の水分を全身に受け入れる。
それは暑い真夏に備えること、でもある。


夏の終わりには夕立が続いて、台風が頻繁に訪れて
そんな節目の後に秋という季節に入っていくのも面白い。
梅雨の雨と対になっている。
そしてその雨は冬には白い雪になるのだ、ということ。


僕自身は出会ったことがないのだが、
東京や横浜で局地的に雹が降った話をよく聞く。
去年から今年にかけて以前より多くなったように感じる。気のせいか。
ここ数年のうちにゲリラ豪雨はもはや当たり前のものになってしまった。
もはや自然のほうがせっかちだ。


梅雨の雨はやはり、夜、シトシトと静かに降り続くのがいい。