開発部門の本棚

昨日午後、事業部主催のミーティング。
中堅層を無作為抽出して組織や精度の問題点などざっくばらんに話し合う。
いくつか観点がある中に「育成」というのがあった。


ふと思い出したことがあった。
社外常駐からたまに戻ってくるとミーティングスペースの隅に
本棚があって、不要になった本が詰め込まれている。
これってなんの役に立つのだろう?
知識の共有のつもりなのか、それともゴミ箱なのか。


オライリーの出している入門書なんかはどの時代も役に立つかもしれない。
あるいは TCP/IP の概説書とか。
(実際、このふたつが多いように思う)
しかし、JAVA アプレットほにゃららとか
Windows NTインストール何とかみたいなのは、ねえ。
なんで捨てないんだろう? もったいない? そもそも何も考えてない?
同じように7・8年前の『日系コンピュータ』系の雑誌が色あせてまだ残ってるとか。
(特に大事なものを残すのではなくて、バックナンバーが埃をかぶって傾いて並んでいる)


本の内容もさることながら、一番問題なのは
本棚に持っていって用済みとする一方向の行為だということ。
そこから何が生まれるわけでもない。
他の会社はどうなんだろう?
一般的な開発部門の本棚はどれぐらい活性化されている?


本棚を見ればその開発部門の実力が如実に現れる。
最新動向のキャッチアップに優れて技術力の高い会社や
業界でも勢いのある会社の本棚っていうのはやっぱ違うんじゃないか。
用済みの本を置いとくのは時間も空間も無駄だし、
有意義な本については読書会が開かれているのではないか。


一番の問題は「捨てられない」ということ。
そんな開発部門の生産性が高いようには思えない。