宇都宮へ 後編

田臥雄太は背番号0。
練習は他の選手と混じって淡々と。
田臥が出てきたから騒ぐというようなミーハーな反応はなかった。
体力的にきついのか、試合に出てきたのほんの少しだけ。
第一セットの前半と第三セットの前半。
しかし出てくるとほんとしまる。
しなやかな素早いパスが思いがけないところへ流れて点につながる。
ゲームをつくるというのはこういうことか。


第三セットまで栃木ブレックスが優勢。
第四セットはサンロッカーズが追い上げて
一時3点差にまで追い詰めるんだけど、栃木ブレックスがまた突き放した。
ブーイングの時とかサポーターの声援がアリーナを揺るがさんばかりで
ここまで一体化した熱気ある応援ってそうそうないだろう。
ここで勝てるアウェイのチームってあるのだろうか。


サンロッカーズは相変わらずのロバート・サクレが安定の大黒柱っぷり。
今回気になったのは32番の山内守久。
かつての本田圭佑のような銀髪の突貫小僧。
いつもいいところにいてボールを拾い、ゴール前まで持っていく。
今後に期待したい。


終わってまたシャトルバスに乗って中央卸売市場へ。
繁華街に戻って、街の中心にあるパルコの駐車場に停める。
上の階の紀伊国屋書店で買えば、いくらであっても2時間無料になるというので買いに行く。
行きの高速の中で話題にしていた『岡村靖幸 結婚への道』が見つからず。
アゴタ・クリストフを読みたくなって『昨日』にする。


通りを渡って裏にある餃子通りに入る。
餃子の店はどこも行列。10人、20人のレベルではない。
「正嗣」の本店は既に完売。
「みんみん」は店の前の行列がたいしたことなかったので入れるかと思いきや、
向かいの駐車場にとてつもない人数が並んでいて、しかも完売の札が。ハンパない。
ここなら入れるかとパルコの隣りのショッピングセンター地下の「来らっせ」に行ってみる。
宇都宮の有名店がいくつか日替わりで店を出してるんだけど、ここも行列。45分待ちとあった。
仕方くなくこちらもあきらめる。


建物の裏にあった中華料理屋「満州屋」が気になりつつ、もう少し散策してみる。
アーケードの商店街にいくつか餃子の幟の立っている店があったけど、
ラーメン屋とか蕎麦屋が餃子を出しているとかでそそらず。
結局最初の中華料理屋に戻って入る。
ここは普通の焼き餃子、水餃子の他にレンコン餃子や牛肉餃子、ニラ玉餃子があった。
料理人が一人、ウェイトレスのおばちゃんが一人だけでとんでもなく忙しい。
なのに手際よく作り続けてあまり待たずに料理が出てくる。
餃子はどれもおいしかったですね。
僕らは普通に入れたけど、店を出た時には行列。知られざる名店だったのか…
小さな子供を連れた家族連れが多かった。
食べきれなかった焼きそばをテイクアウト。


妻に運転させて僕と友人は帰り道、ほとんどウトウト。
さすがに渋滞はなく、飛ばす。
家に帰りついたのは23時過ぎ。
今度来るなら餃子だけに絞って、いくつか並んでみるかな。
「正嗣」をもう一度食べてみたいし、「みんみん」にも入ってみたい。