日本、6月

日本がコロンビアに勝ってよかったなあという気持ちもあるし、
一方で大阪の地震のことも思う。
今、大阪に用意された避難所で過ごしている人もいるし、
渋谷で点を取った、取られたと大騒ぎしていた人もいるだろう。


地球儀や世界地図で見た時の日本という国の余りの小ささに時々驚かされる。
なのに朝のニュースの天気予報で北海道から沖縄までブロックに分けたときに
無意識のうちに日本は広いと思い込んでしまう。
日本の内側から日本を見るとそれはどこまでも広くなるわけで。


人一人の視力、視界は、仮に皆1.5だとしたら同じ範囲となるはずなのに、
世界中で全然違う。
地域によって違うだけではなく、その中の個々人で全然違う。
見たものをどう評価するか、どう色づけるかで見えたものが変わっていく。


いや、ほんと勝ってよかったですよ。
本田の交代も的確なタイミングだったと思う。
熊本の地震を思い返すと本震はまだこれからかもしれない。
一人の人間の中でも様々なことを思いめぐらす。
避難所から今日の試合を見た人もいるだろう。
ポジティブな気持ちになった人もいるだろうし、
ネガティブな気持ちになった人もいるだろう。
渋谷の交差点にいて巨大なスクリーンに映し出される本田を見つめた時に
大阪の地震ことを思い出したという人もいるだろう。
いろんなことが重なり合っている。


そこにはトランプと語り合う総書記も重なり合うだろう。
ヤクルトがここに来て交流戦一位だったということも重なり合うだろう。
共鳴し合うだろう。
平成最後だとかそういうふうにも語られるだろう。


そんなふうにして夏至を迎え、梅雨の間の今この時期が一年で最も夕暮れが遅いという。
小さい頃は夏休みが一年で最も日が長いと思っていた。そんなことはない。
6月が終わるということは1年の半分も終わり。
なぜけそんなことを前半と後半の間に考えていた。