青熊書店、2回目のワークショップ

この日は青熊書店の2回目のワークショップ。
ペンギンカバンシャさんによる「イタリアンレザーで作るがま口フラットポーチ」
このポーチというのが薄手の文庫が収まるサイズのブックカバーになるというもので。
満席にならなかったら僕も作ろうかなあと思っていたら、結果6名の枠が数日前に満席。
ありがたいものです。
 
一方この日は、光が丘のタワレコが閉店するという日でもあって。
妻が先に車で自由が丘に向かって、僕は10時前に家を出た。
もうすぐ駅に着くというころ、珍しく妻から電話がかかってきた。
運転していて両手の先が痺れてきた、脳梗塞なんじゃないか。
物を握ることができずにいるが、なんとか自由が丘の駐車場まで来た。
救急車を呼ぼうと思う。
自分の代わりに店を開けて、今日のワークショップは予定通り開催して欲しい。
 
……言葉を失う。
今から急いでも11時の開店には間に合わない。
妻も取り乱しているわけではない。
まずはタワレコへ。10時の開店直後のタワレコは客も他に一人だけ。
いくつかの棚はすっからかんになって、レジ前の雑誌のラックも空っぽになっていた。
Bill EvansUnder Current」 の国内盤を買った。
オープンして、12年だったという。
僕が引っ越してきたのは8年か9年前か。
その頃からの店員の方がレジで応対してくれて、
僕も向こうも「これまでありがとうございます」と言い合った。
店員の方は泣きそうになっていた。
 
大江戸線に乗って練馬駅で乗り換える。
ペンギンカバンシャさんに状況を伝える。
妻に LINE でメッセージを送るが、既読にならない。
各駅停車が長い。本を読む気になれない。
いろいろと最悪のことを考える。
Lazy Sunday が始まる。最初の方を聞く。
 
11時半には店に着く。
3店舗のうちの残りの2店舗の方たちが、今日は遅いですねと。
あ、伝わってなかったのかと手短に話す。
お二人とも驚き、とても心配してくれる。
妻は僕にだけかろうじて連絡をとっていたようだ。
 
万が一のこともあって駐車場まで歩いていく。
車に妻の姿はなく、救急車で運ばれていったようだ。
戻ってレジを開ける。レジ金を入れる。
隣の店の方が代わりに御茶菓子を買ってきてくれたので支払いに行く。
淡々とやるべきことをやる。
バックヤードの机を入り口に運ぶ。椅子を並べる。
ペンギンカバンシャさんが到着して準備を続ける。
 
妻からようやく連絡が。
CTスキャンを受けて、脳に異常はなかったという。
これから店に行きますと。
お二人とペンギンカバンシャさんにも伝える。
 
13時前、妻が到着するも顔色がよくない。
バックヤードの机がなくなって広くなったのをいいことに
マットレスを広げて妻はしばらく横になった。
 
13時半、ワークショップ開始。
皮の色を外側と内側と選び、張り合わせ、
がま口の金属の支柱にボンドを塗ってその間に皮を、とつくっていく。
参加した多くの方がペンギンカバンシャさんの製品を前から知っているファンのようで、
和やかに進んでいった。
15時過ぎに終了。最後に洋菓子と紅茶を出した。
ひと眠りした妻もようやく顔を出せるようになった。
 
ひとだんらくして16時、昼を食べに行く。
駅の裏にあるラーメン屋「仙花」でカレー担々麺。
ここ、うまいんじゃないか。
カウンター席の端に全身刺青の方が。顔から指先まで。
なのに、店員も他の客も何事もなかったかのように振舞っていた。
そういえば昼にコンビニに行ったとき、とあるお笑い芸人を見かけた。
この辺りに住んでるのだろうか。
 
閉店前に妻の友人が来て、僕も何度もお会いしたことのある方で、
しばらく雑談。この頃にはかなり疲れ切っていた。
18時前にレジを閉めて店を出た。
その頃にはかなり元気になっていた。
妻の運転する車で、環八を通って帰ってきた。
数年前、家の近くにできたOKストアに初めて入ってみた。
缶ビールや総菜を買って帰る。
 
家に着いてまずは風呂を沸かして入る。
この日、ポツンと一軒家はなし。
光る君へを見てみるも途中からだと何が何だかわからず。
OKストアで買ったもつ煮や玉子サラダ、ナムル、小エビフライなどを食べる。
 
今晩は中川家のコントを見てすぐ寝る予定。
明日は5時起きで豊洲出社。