先週買ったCD #195:2024/07/23-2024/07/28

2024/07/22: www.amazon.co.jp
Lloyd Cole & The Negatives 「Lloyd Cole & The Negatives」 \796
 
2024/07/26: tower.jp
(V.A.) 「Source : Funky Breaks & Sampled Soul Of T.k.」 \1210
 
2024/07/27: DiskUnion 新宿中古センター
James Mason 「Rhythm Of Life」 \1300
One Dove 「Morning Dove Sound」 \480
Johnny Cash 「Unchained」 \680
Chris Rea 「La Passione」 \800
 
2024/07/27: BOOKOFF 新宿駅西口店
(Soundtracks) 「Emmanuelle」 \1210
(V.A.) 「Reggae Christmas From Studio One」 \550
 
2024/07/28: www.amazon.co.jp
The Go-Go's 「Beatuty and The Beast 30th anniversary Edition」 \1650
 
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Lloyd Cole & The Negatives 「Lloyd Cole & The Negatives」
 
ロイド・コールの最高傑作は一番最初に出したアルバム、
Lloyd Cole & the Commotions の1作目「Rattlesnakes」(1984)だと思う。
”Perfect Skin” ”Rattlesnakes” ”Forest Fire”
といったソロになってからも歌われた曲たち、
そして極めつけのセンチメンタルな名曲 ”Are You Ready To Be Heartbroken?”
 
グラスゴーで結成。
1980年代半ばのイギリスなので音そのものはネオアコの範疇に括られることも時々あるけど、
どちらかというと遅れてきたフォーク系シンガーソングライターなのだと思う。
 
Lloyd Cole & the Commotions はその後2枚のアルバムを発表して解散。
正直、1作目には全然敵わない。
ソロになってニューヨークに移住。
ソロ1作目のセルフ・タイトル「Lloyd Cole」(1990)が
ベースにマシュー・スィート、ギターにルー・リードのバックにいたロバート・クワイン
ドラムに Scritti Politti や Material で演奏していたフレッド・マーという最強の布陣。
こちらも名盤となった。
ソロとしての最高傑作はやはりこちら、という人も多いのではないか。
 
でもその後下り坂ということもなく、今もコンスタントに良質な作品を出し続けている。
グラスゴーの湿り気とニューヨークの乾いた感覚とが絶妙にブレンドされた音楽性。
ありそうで、他にない。
優しくて、拗ねているようで、愛する人を失った孤独の中で光を求めているような。
 
今回入手した 「Lloyd Cole & The Negatives」は2000年の作品で、珍しく、バンド名義。
The Negatives というバンドを結成しているが、この1作だけで終わったようだ。
その後の「Music In A Foreign Language」(2003)年のように
アルバムによってはシンセ主体のひんやりとした音だったりするけど、
こちらは当然のようにロック主体で、アツい。
明るく前向きな Lloyd Cole & the Commotions とでもいうか。
 
いや、そこまで明るくも前向きでもないか。
そこまでポップでもないし、そこまでロックでもない。
片付いた静かな部屋で午前3時のベッドライトの明かり、というのが
午後2時の、曇り空から窓に差し込む光になった、かな。
 
小説家体質のロック・ミュージシャンの系譜というものがあると思う。
ラブソングを歌う、というよりはラブストーリーを綴る。
しかも、詩人ではなくあくまで小説家。
ルー・リードがその代表ですね。
ロイド・コールもそうだなと思い当たる。
音よりも言葉の人。だけど、音もいい、という。
実際、ロイド・コールには「Love Story」(1995)というアルバムもある。
こちらも代表作として推したい。