先週買ったCD #193:2024/07/08-2024/07/15

2024/07/12: www.hmv.co.jp
Wet Leg 「Wet Leg」 (\2420)
Pink Cream 69 「Pink Cream 69」 (\1012)
Pink Cream 69 「Pink Cream 69」 (\1810)
HMVのポイントで
 
2024/07/12: www.amazon.co.jp
The Mama's And The Papa's 「If You Can Beleive Your Eyes And Ears」 \1150
 
2024/07/13: DiskUnion 新宿中古センター
The Muffs 「No Holiday」 \1300
Black Flag 「who's got the 10 1/2?」 \1100
Exciter 「Better Live Than Dead」 \880
When 「Trippy Happy」 \980
 
2024/07/14: www.hmv.co.jp
GEZAN 「Never End Roll」 \2024
Bobbie Gentry 「Fancy」 \1822
Esplendor Geometrico 「1980-1981」 \2530
Esplendor Geometrico 「El Acero del Partido / Heroe del Trabajo」 \2530
(V.A. Crepuscule) 「Coincidence V, Fate 2014」 \2812
The Residents 「Not Available Preserved Edition」 \1669
Lloyd Cole 「Etc」 \2217
Lloyd Cole 「Guesswork」 \362
Donna Resina 「Transient」 \1917
Shakespears Sister 「Ride Again」 \1914
The Aggrolites 「Reggae Now!」 \1023
 
2024/07/14: www.amazon.co.jp
DragibusTutti Ftutti」 \512
 
2024/07/15: www.amazon.co.jp
Dragibus 「Barlapoux」 \360
 
2024/07/15: DiskUnion 神保町店
El Chicano 「Revolucion」 \1500
Flaco Jimenez 「Un Mojado Sin Licencia」 \680
 
---
Pink Cream 69 「Pink Cream 69」
 
最初に彼らのアルバムを聞いたのは高校時代。
演劇部に所属していた僕は軽音楽部に近いところにいて、何人か友達がいた。
(東京に長くいて、一番仲が良いのは彼らだったりする)
 
Whitesnake / Mr. Big / Extreme / Pretty Maids といったあたりを教えてもらった。
Guns N' Roses も Metallica も聞いた。
そんな中である日突然話題になったのが Pink Cream 69 だった。
誰かが買って、これはいいと。
誰だったかなあ。
廊下を歩いていたのか教室の中か、貸してたのがちょうど帰ってきたところに居合わせて
僕もタイミングよく貸してもらった。
1作目「Pink Cream 69」(1989)と
2作目「One Size Fits All」(1991)を2枚まとめて。
 
ドイツのハードロックのバンド。
そもそもその頃、1990年代初め、
洋楽でアメリカとイギリス以外のバンドを聞くこと自体が少なかったと思う。
青森市に住んでいると輸入盤というものは珍しく(ジャスコの中で売っていたことがあった)、
ないわけではなかったが、やはり見かけたのは英米の有名なアルバムばかりだった。
もちろん街のCDショップで買うCDというのは国内盤。
大手レコード会社を通じて日本に紹介されるバンドは相当ふるいにかけられていたはずだし、
そのうち青森市にまで来るものは相当限られていた。
音楽雑誌の裏の方で見る通信販売で買う勇気もなかった。
というか、お金がなかった。
 
高校生にしてみれば、『69』というのは刺激的な名前だっただろう。
1969年の革命がどうのこうのではなく、性的な意味で。
でも、そこじゃないというのは聞いてみてすぐわかった。
とにかくメロディアスなんですよね。
こんなにキャッチ―でカラフルなハードロック、今に至るまで聞いたことがない。
「Pink Cream 69」の冒頭 ”Take Those Tears” や2曲目の ”Sugar for Love”
締めのバラード ”I Only Wanna Be for You”
「One Size Fits All」の冒頭 ”Livin' My Life for You” や2曲目の ”Talk to the Moon”
締めのバラード ”Where the Eagle Learns to Fly” など。
これを美メロと呼ばずして、何を、という。
ベタな言い方をすれば、全曲シングルカットができる。
 
曲調が多様で飽きさせない。
いろんな音楽に触れてきたんだな、というのが感じられる。
ドイツのバンドなのにアメリカやギリシャ出身のメンバーがいるというのも関係するのか。
ハードロックだけを聞いてきた人たちのハードロックではなく、
ポップなものもクラシックなものも全て一通りくぐってきたハードロック。
1作目のボーナストラックにはレゲエの曲まで入っていた。
ドイツのハードロックバンドが、ですよ?
ミクスチャーではなく、あくまでレゲエ。遊びのような曲ではあったけど。
 
この2作、高校時代とにかくよく聞いた。
しかし、3作目の「Games People Play」(1993)でガラッと変わってしまって
耳に残る曲がなくなった。
そこがひとつの節目になったのだろう、
ヴォーカルにして曲を書いていたアンディ・デリスは脱退、ハロウィンに加入した。
その先の Pink Cream 69 を僕は聞いていない。
メンバーチェンジを繰り返しながらまだ活動は続いているようだ。
 
80年代末、90年代初めのCDなのでいかんせん音が弱い。
リマスターされないかな、とずっと思っていた。
時々思い出して探してみるも、出ていない。
10年前ぐらいに調べて、やはりない。
それが、最近また思い出して見てみたら出ていた。
少なくとも「One Size Fits All」のリマスター再発の国内盤が数年前に出ていた。
「Pink Cream 69」は Music On CD から再発が出ていた。
記載はないものの、Music On CD だったらリマスターされているだろう。
どちらも買ってみた。
 
……残念ながら「Pink Cream 69」はリマスターされていなかった。
音が薄っぺらいまま。
「One Size Fits All」はまさしくリマスター。
カラフルさの度合いが増し、ハードロック特有のゴリゴリした部分も強調されている。
うーん、1作目もいつかリマスターしてくれないかな。