「強殖装甲 ガイバー」

会社の先輩から「強殖装甲 ガイバー」という漫画を借りる。
「面白いから読んでみなよ」ってことで。
名前からして思いっきりB級なのであるが、読んでみたら面白かった。
22巻まで出ている。


こういう話。単行本16巻を思いっきりそのまま引用する。

                                                                                                1. +

199X年8月17日 地球は秘密結社”クロノス”によって完全に制圧された
普段は常人と見分けがつかない生体兵器”獣化兵(ゾアノイド)”の一斉蜂起
現用兵器を遥かに凌ぐその戦闘力の前に各国軍は為す術もなく
わずか1日のうちに世界はクロノスの手に落ちたのだ
だが・・・
今や惑星国家を兵法するクロノスに敢然と戦いを挑む者があった
その名は・・・


「強殖装甲 ガイバー」


平凡な高校生だった深町晶は偶然手に入れた謎の物体”ユニット”との接触
無敵の殖装体”ガイバーⅠ”となるを能力を身につけた
その戦闘力は獣化兵を圧倒する!!
(「ソニック・バスター」「ヘッド・ビーム」「胸部粒子砲 メガスマッシャー」の図)
ユニット奪還をもくろむクロノスとの戦いの中で
彼らの恐るべき陰謀と地球生命の生誕にまつわる秘密を知った晶達は
次第に巨大な運命の糸にからめ捕られてゆく・・・
(晶の幼なじみ「瀬川瑞紀」瑞紀の兄「瀬川哲郎」
 もう1人の装殖者「ガイバーⅢ・巻島顎人」の図)


戦いは熾烈を極め
超獣化兵(ハイパー・ゾアノイド)をはじめ
より強力な刺客がゾクゾクと送り込まれてきた
そして遂に
最上位の調整体”獣神将(ゾアロード)”で構成された最高幹部会
”クロノス十二神将”がその姿を現した
総帥アルカンフェルを含む12人の獣神将は文字通り
神の如き凄まじい戦闘力を秘めているのだ


だが獣神将との戦いに備えガイバーも新たな”力”を得た


その名も巨人殖装(ギガンティック)!!


そのパワーはガイバーのおよそ20倍!!
武装ギガ・スマッシャーはメガ・スマッシャーの100倍に相当する威力を持つ!!


そして・・・
物語は新たな局面を迎える・・・


折りしも発動するクロノスの最終プロジェクト”箱舟計画”
最強の敵13人目の獣神将(イマカラム・ミラービリス)として
晶の前に立ちはだかるかつての仲間 村上征樹!!
自らの野望の為にレジスタンスを獣化兵軍団に仕立て上げ
ギガンティックの主導権さえも己が物とする顎人!!
盟主アルカンフェルの意思に背き
強殖装甲の秘密に迫ろうとする3人の獣神兵
敵・見方様々な思惑が入り乱れる中・・・
(晶達に味方する究極の戦闘生物「アプトム」の図)
遂に激突するギガンティックと獣神将プルクシュタール!!


戦いの火蓋は今 切って落とされた!!


超獣化兵が”擬態”したニセ巨人装殖の非道ぶりを見過ごすことができず
罠と知りつつも将は戦いに赴いた
ガイバー・ギガンティックとなった晶は苦闘の末ニセ巨人装殖を撃破するが
その直後日本支部を統括する十二神将の1人プルクシュタールと遭遇・・・
首都圏最大の高層住宅街を舞台に両者は遂に対決の時を迎えた―――

                                                                                                1. +


内容が余りに痛快なので思わず全部打ち込んでしまった。
↑を読んで心を動かされた人は即探してみた方がいい。
でも普通の本屋を回ってもまず見つからない。
都心の大きなところでようやく見つかるぐらい。
ちなみに僕は新宿なら紀伊国屋、池袋ならジュンク堂レベルで見つけた。
先輩から借りたのが21巻までしかなかったので最新の22巻を買いに行ってしまった。
最初「少年キャプテン」で連載され、コミックは徳間書店から出ていたのだが、
その「キャプテン」の廃刊とともに角川書店に移っている。
今でも月一で連載は続いているようだ。
(この人ものすごく筆が遅いようで、それがもうなんともじれったい)


絵がうまいわけではないし、キャラクター造形もありきたりだし、
「スペック」からしたらもっと高性能なヒーローものは今の日本ならいくらでもある。
でもなんかこの「ガイバー」を読んでしまうんだよなあ。
B級とはいえ作者の愛がヒシヒシと感じられるからかな。
自分が誰よりも一番の愛読者で、描かれた世界にワクワクしてるっていうか。


根強いファンが多そうだ。
その証拠に映画化もされている。
しかも驚くべきことにハリウッドで。2回も。
1本目の監督はなんとスクリーミング・マッド・ジョージ
特殊メイクからハリウッド入りした日本人ですね。
原作を愛読していて監督に抜擢されたのかもしれない。


いやー男の子はいくつになってもこういうものに心惹かれるものです。