リネージュ/オンラインゲーム

会社の先輩に「リネージュ」というオンラインゲームをやっている人がいて、
その話を昼飯や夕飯どきによく聞かせてもらう。
この手のこと、僕はとても疎い。全く知らなかった。
でも調べてみると日本でも20万人が会員となっていて、
韓国ではなんと200万人にもなるという。
アメリカにも会員が多数存在する。


いわゆるロールプレイングゲーム
キャラクターに扮してファンタジーな世界を旅して
そこで出会った他のキャラクターたちとパーティーを組んで
敵を倒し、経験値やお金を手に入れて武器を買い、スキルアップする。
やることは非常にオーソドックスだ。
昔はそのソフトの中で閉じられていたものが
インターネットの時代になって、リアルな(?)パーティーが組めるようになった。
ファイナル・ファンタジーがネット対応となったとき話題になったもんだけど
今はどうも「リネージュ」の時代らしい。


先輩は夜にやってたり、土日にやってたりするみたいだが、曰く、
「いやー、ニートには勝てない」
どうも1日中プレイしているツワモノがゴロゴロいるらしい。
「何して食ってんだろう?」「いつ寝てんだろう?」という話になる。
韓国ではプロのオンラインゲーマーってのまでいるらしい。


この手の話ならばまだいいのだが。
武器の取引が闇(?)で行なわれていると聞く。
闇商人みたいなのがバーチャルな世界をウロウロしていて、
持ってる武器を売ったら「現実の銀行口座」に振り込まれたり、
その逆、時間のない人が高級な武器を買って手っ取り早く戦闘能力を高めるために
「現実の銀行口座」にお金を振り込んだりしているらしい。
なんかおかしい。
一日中プレイしてるニートが、ひたすら敵を倒して金を手に入れて武器を買って
それを売り払って、現実のお金を得ている。
もしかしたらそれで食ってる人もいるのかもしれない。
噂では中国の若者が「仕事」としてそれをやっているらしい。
ゲームを楽しむという感覚はゼロ。日がな一日中敵を倒しているだけ。
同じモンスターだけを。
敵と戦っているときに「武器を落とす」ということもあるようで、
(確か戦闘中に死んだときかな)
それを目的として、敵と戦っていて苦戦しているプレイヤーに
さらに敵の集団をけしかけるようなことも行なわれると聞く。


ドラクエですらまだ終わらしてない(これでもう3ヶ月ほったらかし)僕には
こういうの向いてるはずもなく、というか全てをほっぽり出してやってるに違いなく、
うかつに手を出せない。
やったら負けだ。


いかにもロールプレイングなものじゃなくて、
もっと日常生活に近いものが繰り広げられているゲームがあったら
そういうのはやりそうな気がする。
町があって、僕の住んでいる家があって、
通りを歩けば他の人たちと出会って会話を交わすようなもの。
インターネットが発達しかけた時期から
この手の試みが何度か行なわれているのは知っているが、
大々的にブレイクした例は見たことがない。一定以上、ユーザー数が増えない。
でもいつか、とてつもないものが現れると思う。
学校から帰ってきて、会社から帰ってきて、
そっちの方に接続してその中の生活を楽しむ。
現実とゲームとの間の境目がシームレスなものになる。
たぶん、現実の生活でできることがその中でもできるようになる。
公共料金の支払いが、ゲームの中のコンビにでも行なえるとか。

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僕は今どっちかっつうと
進化し続けるオンラインゲームよりも
子供の頃にファミコンMSX でやったゲームをもう1度チマチマと遊んでみたい。
スーパーマリオを、グレードアップ一切なしで、全く当時のままで、やりたいんだけど。
ツインビーとかさ。