オハイオ隊、遠征(その20)5/6ジェットコースターあれこれ

King’s Island のジェットコースター


「Dodgems」にて休憩。
日本の遊園地にもよくあるけど、
小さな車から伸びた鉄の棒が天井と磁石かなんかでつながっていて、それに乗ってゴーカート。
ぶつかったりぶつけられたり。
としまえんだとこういうやつ。http://www.toshimaen.co.jp/park/auto.html
僕らは5人で鬼ごっこをしようと言ってたんだけど、
そういうのもうっちゃって走り回ってるうちに
小学校高学年ぐらいの男の子が「ハイ!」と言って思いっきりぶつけてくる。
そんなのばっかり。周りの車とゴチャッとなって制御不能になって
それを抜け出そうとアクセル踏んでる間に、時間切れ。楽しー。


その次に乗ったのは「The VORTEX」非常に正統的なジェットコースター。
King's Island の中では最大級の乗り物の1つ。
「Sling Shot」のてっぺんから見えて、気になって僕がリクエスト。
割とすぐ乗れた。普通に面白い。
力づくで上って行って、力づくで降りていくようなコースター。
待ってる列にいた小さな子供が興奮して、降りてきた人たちに対して
「オマエ叫んだか!?」「叫ばなかった!?そいつはすげえな」と叫んでいた。


(それにしても思ったのは、こういうジェットコースターのレールの設計って
 誰がどんなふうにして行うものなのだろう?
 そういう設計者・技術者がいるはずなんだけど。かなり特殊な技能だよな。
 ジェットコースターの数から言って世界に何人もいるとは思われない)


その「The VORTEX」から見えて乗りたくなったのが「The Beast
これがすごい!!!正に絶叫。
なんかの偶然でオハイオ州シンシナティに行くことがあって、
さらに縁があって King's Island に入ることがあったら、絶対乗ってみてほしい。
これはマジで怖かった。
園内でもかなり人気のあるジェットコースターの1つで、これも1時間待ち。
でもその甲斐はあった。
何がすごいって、もしかしたら乗る人もいるかもしれないから書きたくないんだけど、
というかいないか、普通。
発想としては単純。
木製のジェットコースターがあって、途中、コースターが小屋の中に突っ込むんだけど、
これが完全に暗闇。暗闇の中を突き進んでいくコースター。
これね、初めて体験するととんでもないよ。怖い。
どこに出て次に何が起きるのか分からないし。
これ考えた人は天才だなあ。
もしかしたら以前はこの暗闇の中に
いきなりゴースト(ビースト?)の映像が出たりしたのかもしれない。
でもそこまでやったら心臓が止まる。
列を作って並ぶ場所も木造の小屋を意識していて、
森の中で「何かが出る」「保障しない」と掲示されていて、期待感を煽っていた。
それがあったんで何か出てくるのかも?と思ってた。
でも、何も出なくてもこれは十分怖い。
10個乗った中では文句なくベストでした。


「The Beast」に行く途中、「Dippin' Dots」というアイスを食べた。
見た目はプランター向け肥料・・・
1cm 程度の大きさの白い粒々。5ドルもした。
アメリカでは今流行っているようだ。
「アイスよりも冷たい」ってのが売り物で、確かになんかやばいぐらい冷たかった。
チョコレート味。おいしい。
日本にもあるみたいだ。
http://www.dippindots.ne.jp/


緑色の大きなカエルのぬいぐるみを抱えた人を見かける。
夕方以後、こういう戦利品(?)を手にした人が多くなったように感じた。
何かのゲームで当たったのだろう。
ものすごくばかでかいボールだとか。


The Beast の行列は1階から階段を上って2階へ。
この途中に木製の細長い鐘撞き搭みたいなのがあって、
四角いトンネルが上から下までつながっていた。
その途中の台のような空間にコインの山ができていた。
日本だと神社の池に硬貨を投げ入れるようなものか。
僕もコインを投げる。拍手を打つ。
それを見たアメリカ人の子供が僕の真似をした。


並んでいるときにモニターを眺めていたら「TOP GUN」のテーマ曲「DANGER ZONE」を
ケニー・ロギンスが歌うことになったきっかけが紹介されていた。
最初は TOTO がテーマ曲を手がけることになっていたのが、降板したのだそうな。


The Beast も出口で写真を売っていて、
これが余りにも愉快な写真だったので買うことにする。10ドル+オハイオ州税。
ボブ曰く。「これいいよ〜。オカチャンの顔すげえよ。飾っとくと魔よけになりそう」


次はタクのリクエストで「TOMB RAIDER」この辺から夕暮。
けっこう待たされる。怪しげな洞窟(?)を意識したセット。
外には竹が生えていた。竹の子も。
ドームの中に入って行って、最初は「TOMB RAIDER」の映像が流れ、
これから先いかなる冒険が待っているか紹介される。
それが終わると乗り物へ。
これはなんというか、遠心力に頼らず力づくで一回転するフライングパイレーツが
回ってる間にいくつかのポイントで静止して、
そこにスポットの照明が当たると氷山になっていたり、そういうの。


背負っていた鞄を置く場所がなくて、
背負ったままで乗ろうとしたら「ノーノー」と断られ、預けることになる。
終わったあと預けた係員はいなくなってるし、
どこで受け取るのか分からず、いったん外に出る。
不安になったタクが僕と一緒に中に戻る。手近の従業員に聞いてくれる。
手荷物を返却する場所がありますよってことだったんだけど、
聞いてる間に次の回が始まろうとして扉が閉まってしまい、焦った。


最後に乗ったのが、「Fear of Flight」
パークのマップには各乗り物の絶叫ランクみたいなのが記されていて、
「FACE/OFF」や「The Beast」は最高の5となっていた。
他に「5」と言えばこれで、じゃあ最後これでしめようってことになった。
でもマップを見てもこれがなんなのかわからず。
他のはジェットコースターだったりイラストになってたのに
これだけは倉庫みたいなのがあるだけ。


入ってみると、いきなりUFOの格納庫。
行列はその中に入っていく。何がなんだか分からず。
乗り物なの?それともオバケ屋敷?
あちこちのモニターからインチキ・ニュース映像が。
CNNならぬパラマウントのPNNってことで。
何言ってるのか分からなかったけど、宇宙人に関する発見により
軍隊と科学者とニュースレポーターとの間で緊張が走っている、そういう内容だった。
それがいきなりブチッと遮られ、
倉庫いっぱいに女性のアナウンスが早口かつパニック気味に。
これが何回か繰り返されたんだけど、それが毎回違う。
ボブやコムギちゃんですら何言ってるのか聞き取れず。
閉館時間の20時を過ぎてるから帰れってことじゃないの?とボブは言うが、
だったら従業員に追い出されるはず。それがない。
周りのアメリカ人は悠々として順番待ちのまま。出て行こうとしない。
たぶん、演出だったのだと思う。
宇宙人襲来。


で、結局これがなんだったかと言うとやはりジェットコースター。
これもそれなりに怖い。
ドームの中を縦横無尽に組まれたレールがすぐ目の前で入り組んで交差していて
そこを全速力でコースターが駆け抜ける。「間」というものが一切ない。
一回転したままさらにどっか潜り抜けて行って方向感覚無視。
縦なのか横なのか。後ろなのか前なのか。
そもそも普通ジェットコースターって走り始めはゆっくりなものなのに、
これだけいきなりビュッとフルスピードで入っていく。
これが何よりも度肝を抜く。
これと The Beast は日本でも受けるかもね。輸入すべし。


閉館時間を過ぎて、パーク内は閑散としだした。
乗り物はどこも走ってないし、ゲーム系も店じまい。


ゲートまでの途中で見かけたヘナの刺青屋の前にあった看板。
漢字を頬や腕に書いてくれるのだが(何人か見かけた)
微妙になんか間違ってる。


 Love = 愛
 Dream = 夢


これはいい。だけど、


 Peace = 平 ← 和の方がよくない?
 Strength = 量 ← なんで?


なんだかむずがゆい気持ち。


ってことで、King's Island 終了。
絶叫マシーンを心行くまで堪能した。
あーまた乗りたい。
今、ものすごく富士急ハイランド行きたい・・・