「The Sound of Silence」

なんでだかわかんないけど、最近家でこっそり聞いてるのはサイモン&ガーファンクル
「The Sound of Silence」ばかり。
中学ぐらいのときに初めて聞いて「いい曲だなあ」と思って、今でも変わらずそう思っている。
生涯の好きな曲10曲を選んだら確実に入る。
中学・高校だとサイモン&ガーファンクルなんて
一方ではかっこ悪い時代遅れの音楽の代名詞のようでもあって、敬遠したくもなったけど。
こっそり聞いてた。
その当時吹き荒れていたオルタナティブの嵐に疲れたりしたときなんかに。


アルバムでは「卒業」のサウンドトラックばかり聞いてる。
「The Sound of Silence」がトップに入ってて、
ラストに同曲の「フォークロックじゃない」バージョンが収められている。
二人だけによる、元々の、ギターと唄だけの簡素な演奏。
これがとてもいい。一般的なフォークロックなバージョンももちろんいいんだけど。
レコード会社が勝手にバックをつけたってやつですよね。


サントラには他に
「Mrs. Robinson」「Scarborough Fair / Canticle」「April Come She Will」
と僕が好きな曲が入っているのも嬉しい。
特に「April ...」
ベスト盤に入ってることもない地味な曲なんだけど、
このデュオの素晴らしい部分をググッと凝縮した美しい曲で僕は
彼らの曲の中では「The Sound of Silence」の次に好きだったりする。
「卒業」という映画そのものも好きだ。
花嫁を奪い去るラストシーンも鮮烈でいいんだけど、
あれはとてもかっこいいんだけど、
あの大人になりきれない雰囲気を漂わせる主人公(ダスティン・ホフマン)と
数々のエピソードの連続が、なんだか僕に近いものを感じさせて。


曲調からしてそうなんだけど
「The Sound of Silence」は孤独を描いている。


今思うと、サイモン&ガーファンクルの歌詞って
孤独と、大人になりきれないもどかしさを
テーマとして扱ってることが多かったような気がする。
歌詞を改めてひっくり返したわけではないけど。

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ポール・サイモンの70年代のソロアルバムが
紙ジャケで再発されて、買おうかどうか迷っている。
ここ1・2年、何枚か中古で探して買ったんだけどなあ。
出ちゃったか・・・