マンションが出来上がる

建設中だった芝浦アイランドが着々と完成に近付きつつある。
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マンションの建設がいつのまにか終わって、
夏ごろからか付属施設が少しずつ形作られていった。
来月オープンの大丸ピーコックであるとか、
マンションのエントランスであるとか、周辺の遊歩道であるとか。
毎日その前を通っていると気がつかないが、
時々立ち止まって眺めたとき、
「え?いつのまにこんなのができたの?」と驚くことになる。
小さな小さな、ミニチュアの町を1つ作るようなものである。


朝通り過ぎるだけだが、実にいろんな業者が出入りしているものである。
マンションそのものを作っているときは大勢の「現場」の人たちで賑わっていて、
それが一段落すると自販機を設置する業者であるとか、植木の業者であるとか。
マンションを施工している会社と
大丸ピーコックを施工した会社は同じだったのだろうか。
同じだったとしてもその下で実際の作業を請け負っているところは別かもしれなくて。
めまぐるしく人々が入れ替わっていく。
運河沿いのスペースを小さな公園らしく整えていく作業が秋頃から行なわれた。
土だけだった場所を埋め立てて、コンクリートで固めて、芝生を植えていく。
これら全て「この工程が終わったら次の人にバトンタッチ」ではなくて、
スケジュールが事前に綿密に決められていて、その通りに進んでいく。
その日そこに初めて来た植木の業者は、前の工程が完了していることを前提としている。
1日や2日の遅れも許されない。
その分の工賃を誰が出すのか?という切実な問題になる。
(「働きマン」にそういう場面が出てきたなあと思い出す)


システム開発ではスケジュールの1日や2日の遅れ、
別工程への入りの遅れが発生することはざらであって、
それに慣れている、それが起こりうることをリスクとして見込んだ上で物事が進んでいく。
そういう立場の僕なんかからしたら
建設現場を仕切っている人たちなんてのはとにかく「すげえな」と思わざるを得ない。
もちろん設計書と寸分たがわず作るのだろうし。
プログラミングのミスであるとか、設計時の認識のズレとか、
そもそもの要件の取り違いだとか、そういうのはありえない、もしくはゼロに近い・・・
(僕は年を追うごとに、IT業界は建設業界を見習うべきという考えを強くしている)


マンションはモデルルームの公開が始まったようだ。
完全予約制。見てみたいなあと思う。
買う予定も資金もない若造にも見せてもらえるのだろうか?
1度見てしまったら、この僕も「マンション欲しいなあ」と思うようになるのかもしれない。