ツアーでペルー その4(4月21日)

例の機内食


機体はボーイング777で中は広い。エコノミー・クラスは横に9人掛け。
僕はこの真ん中、ABCで言ったらEの席となる。最悪。
こういうとき、同じ3人掛けのBよりもがっかりするのはなぜなのだろう。
窓から景色が見れないからか。
左隣に座った今風の若い夫婦はCとDという、通路を挟んでの隣り合わせという微妙な配置。


なお、この夫婦はヒューストン発リマ行きでも僕の隣に。同じツアーでした。
でも、「同じツアーの方ですか?」とお互い声を掛けるでもなく。
今思うと思い切ってそういう話を事前にしとけば
その後のツアーをより楽しく過ごせたと思う。
その後何度も考えたことだけど、
同じツアーに参加した人たちとの距離の取り方というのがなんだかとても難しい。
相手がカップルだったり夫婦(特に新婚)だったりすると特に。
2人の間に割って入っていいのかどうか。
そういうのって邪魔だったり野暮だったりしないか。


満席。びっしりと旅行者で埋まっている。
この中のいったい何人がペルーまで行くのだろうと思う。


スチュワーデスは日本人が少なく、アメリカ人のおばさんばかり。
離陸の前、後ろの方で大声で笑いながら雑談していた。


シートは1つ1つ、前の席の背に小さなモニターがついている。
コントローラで操作できる。プレステみたいなやつ。
これって3年前にモロッコ・ドバイに行ったときにもエミレーツ空港で見かけた。
このプレステ・リモコンは全世界共通なのか?
僕は読書に集中するためにモニターのスイッチを切る。
このスイッチの切り方、リモコンのしまい方がわからなくててこずる。

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機内食のメニューが配られる。書き写す。


 前菜サラダ
  旬のミックスグリーンサラダをサウザンアイランドドレッシングと共に
  アラスカ産スモークサーモンを添えて

 
 ロールパンとバター


 メインコース
  Fillet of Beef
   牛フィレ肉の海鮮醤ソース
   卵炒飯、グリーンピースとにんじんを添えて
  Steamed White Fish
   白身魚の蒸しもの、照り焼きソースと共に
   小海老、チンゲン菜、にんじんと野菜入りご飯を添えて

 
 デザート
  クッキー


 ☆☆☆☆☆


 フライトの半ばで
  軽いスナックを


 ☆☆☆☆☆

 
 ご到着の前に
  フルーツアペタイザー
  ロールパンとバター、イチゴジャム
  Beef Lasagne
   ビーフラザーニャのトマトソースあえ
   カリフラワーとにんじんを添えて
  Omelette
   プレーンオムレツにチーズを乗せて
   ハッシュブラウンポテトとカナディアンベーコンを添えて
  マリービスケット


こう書くと大変おいしそうなんだけど、出てくるものは普通に機内食
もうこの年になると機内食で心ときめくこともなくなった。
行きのは日本から積み込んだからまだましだったけど、
帰りはアメリカで作られたものだったから完全アウト。
帰りの疲れてるときに食べるアメリカの機内食のなんとまずいことか・・・
割高になってもいいから、これからは海外へはJALで行こう、
直行便があったらそっちにしようと固く誓う。


最初にアペタイザーとしてピーナッツをもらう。飲み物は水。
ロアルド・ダールを読み終えて眠って、
起きたら「軽いスナック」の時間となっていて、チーズバーガー。
飲み物は相変わらず水でいいと
アメリカ人のスチュワーデスに向かって「Water」
発音は「ワラ」に近いぐらいで言ってみたら、渡されたのはコーラだった。がっくり。


ヘミングウェイの短編集を読み始める。
その中の1つ、最初の方に出てきた「ある訣別」はどこかで読んだことあるなあと気になるが、
それがいつどこだったのか全然思い出せない。ここ2・3年のはずなんだけど。
アメリカ文学のアンソロジーだったか。


機内の映画では「ハッピー・フィート」と「ホリデイ」をやっていた。
あと、007の最新作と思われるものも。

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到着の1時間前にアメリカの出入国カード(I94-W)と関税申告書が配られ、記入する。
生年月日や署名する日は「21/04/07」のように2桁で「日/月/年」となる。
アメリカで日付といえばこういう書き方なのか。
ふと思う。コンピューターの世界では「YYYY/MM/DD」が普通。「年/月/日」の順。
年は4桁。(I94-Wの書式を表すと「DD/MM/YY」となる)
コンピューターに関するあらゆる物事の基準を決めたのはアメリカのはず。
なのになぜこのような差異が生まれてしまったのだろうか?
日本人としては別に困らないけど、アメリカ人にとっては不便ではないか?
使い分けが必要だったり。


到着前に機内誌をペラペラとめくっていたら
349ドルで2200枚収納可能なCDラックが売られていて、欲しくなった。
これが6・7台あったら、そしてそれを置く場所があったら、僕の人生は安泰である。