青森帰省 1/3

この3連休は青森帰省。
特に用があるわけでもなく中途半端な時期なんだけど、
先月から始まったPJが少なくとも年明け3月までは忙しそうで、
顔出せるうちに顔出しておこうと。
例年通りお盆は帰れないだろうし、正月もどうなってることやら・・・
ほんとは連休の前後に休みをくっつけて4日間とすればそれなりの帰省になるのに、
スケジュールに余裕がなくなってきて断念。


そういえば去年もこの3連休に帰省したんだよな。
夏のボーナスが出た直後でお金に余裕があるってのが一番の理由となる。
青森もこの時期は涼しくて過ごしやすいし。


6時起き。7時に起きようと思ってたのが、目が覚めた。
テレビをつけると台風のニュースばかり。九州上陸かも、と。
東京は雨が降っている。
折り畳みの傘にしようかどうか迷って、ビニール傘にする。どっかで置いてこようと。
メキシコ行ったときから愛用している Karrimor のザックに
着替えと本とノートPCを詰めて外に出る。


9時16分東京駅発。
9時ちょっと前に着けばそれでいいのに、8時過ぎには東京駅にいた。
貧乏性かつ心配性でどうしても前倒ししてしまう。
することもなくて、コーヒーショップに入って暇をつぶしたり、
家の仏壇に供えるお菓子や道中で食べる駅弁を買おうと
東京駅の地下構内をひたすらグルグルと回ったりした。


家には生チョコを買って、保冷用のバッグにドライアイスを入れてもらう。
駅弁は、まあどこで買ってもだいたい一緒なんだけど、
プラプラと歩いているうちに地方の駅弁を週替わりで売ってる小さな店を見つける。
今週は仙台。牛タン弁当が目に留まって「おっ」と思い、今回はこれにする。
青森帰ろうと新幹線乗ってると、
仙台を過ぎた辺りから車内販売に牛タン弁当が出てくるんですよね。
食べたいなあと思いつつも、その時点で既に1個食べ終えているわけで。
いっつも仙台でハッとする。また忘れてた!と。
東京駅にいると東京駅で買える駅弁のことでどうにもこうにも頭がいっぱいなもんで。


崎陽軒のシウマイも買う。
駅弁を食って、シウマイでビールってのが自分の中で定着しつつあり。


新幹線に乗る。
3連休とはいえオフシーズンだからあんまり乗ってないなあと思ってたら
上野と大宮でたくさん乗ってきた。ほぼ満席になる。
なんか僕の周りはどこかの旅行会社の企画した
「初夏の青森ツアー」みたいなのの参加者ばかりだった。お年寄りばかり。
あちこちの旅行会社がこの時期企画してるみたいで、
添乗員のいるパッケージツアーの団体もいれば
切符と宿だけの簡素なツアーの人たちもいた。


さっそく牛タン弁当を食べる。
紐を引っ張るとホカホカになるというやつで、これ、とてもうまかった。
いや、ほんと。帰りもまた食いたいぐらい。


綿矢りさの「蹴りたい背中」を読んで、
その次は島本理生の「リトル・バイ・リトル」
さらに舞城王太郎の「みんな元気。」と次々に読み進んでいく。
どれも文庫で薄くて活字が大きいからすぐ読めてしまう。


八戸で乗り換え。
いつもは乗り換えの時間が10分もなくてダッシュなのに、今日はなぜか30分ほど開いていた。
車両に入っても他に乗客の姿はなし。ガラガラ。
こんなんでいいの?と思ってたらある瞬間、乗客がどっと押し寄せる。
どうも僕が乗ってた新幹線の次のに乗ってた人たちのようだ。
9時56分発。いつも帰るときはこれに乗ってた。
今回1本早くしてみたのだが、結局八戸で一緒になるのか・・・
東京→八戸の新幹線のそれぞれに青森行きの特急が接続してるのだと僕は思っていた。
そういうわけじゃないんですね。
というか、JRの緑の窓口の人もこうなるってこと教えてほしかった・・・


東京から降り続けていた雨は野辺地を過ぎていきなり晴天に。
山を越えると前々違ってくるもんだ。
青森に到着して駅を出ると日が出てて暑いぐらい。でも風は冷たい。


印象として、半年前に来たときよりもさらに寂れていたように思う。
夜店通りは活気がなくて、貸し店舗ばかりで、壊滅寸前・・・
僕が学生時代から社会人なり立ての頃は夜店通りの古着屋の集まりって
原宿や下北沢にも引けを取らないと思っていたのだが。
夜店通りじゃないけど、CONVOYにまずは入って、何も買わず。
かっこいいいい細身のシルエットで色褪せ具合もあいいジーパンがいくつかあったんだけど、
僕のサイズのウェストは全部売り切れ。
中途半端な時期にふらっと帰ってくるから、なんか最近いつもそう。
あと何軒か入って、「うーん」ってところ。
最後に「あれ?こんなとこにあったっけ?」ってな店に入る。
ロカビリー系。BGM も売ってるものも。
かっこいいネクタイが何本もショーケースの中に入っていて「いいじゃん」と思うものの
ネクタイだけあってもしょうがなし。
古着で1000円ちょっとのTシャツと半袖のシャツを買う。


いつも行く床屋は体調を崩して店を休んでいると母から聞いていた。
なので今回は行かない。入院しているってことで、ちょっと気になる。


成田本店で読む本を物色する。
中のレイアウトが変わって、今風の洗練された雰囲気になっていた。
改装中だった岡田書店はちょうど明日、オープン?
横の小さな広場にはステージができていて、ゆずみたいなギター弾き二人が歌っていた。
広場の一角に大戸屋が店を出していて、ついに青森まで来たか!と驚く。
(半年前来たときは「PRONTO」が駅前にあって、驚いた。さっさと閉店しなかったことに今回驚く・・・)


アウガヴィレッジ・ヴァンガードとPAXに入る。
PAXで例によってCDを買う。
無性に聞きたくなった Eric Clapton 「461 Ocean Boulevard」と
初めて見た Modest Mouse 「The Fruit That Ate itself」の日本盤と
「スピリッツ 〜シンガーソングライターの軌跡〜」というオムニバス。
この「スピリッツ」ってのが非常に秀逸で、選曲を見てうなった。


John Sebastian 「Welcome Back」
Dan Fogelberg 「Longer」
Don McLean 「American Pie」
Gilbert O'Sullivan 「Alone Again」
Suzzanne Vega 「Luka」
Leon Russel 「A Song For You」
Nilsson 「Without You」
Todd Rundgren 「Hello It's Me」
Tom Waits 「Ol'55」
Randy Newman 「Sail Away」
他は J.D.Souther に Janis Ian に。
詳しくは、http://www.hmv.co.jp/product/detail/1287159
Carly Simon は「うつろな愛」(You're So Vain)の方がよかったなあ。だったら完璧。
レーベルの垣根があつから、James Taylor とか jackson Brown とか入れられなかったんだろうけど。
入ってたらもう言うことないね。


この手の曲は「70年代ヒッツ」みたいなオムニバスならよく見かけるけど、
これを「シンガーソングライター」って枠で集めたのがミソで。
非常に流れよく聞くことができる。
家で1人で聞いてもいいし、パーティーなんかでそのまま使ってもいいかもね。
なかなかの優れもの。


バスに乗って油川へ。
この日は家の近くの神社がちょうど夏祭りで、夜店が並んでいた。
開始の合図の花火が打ちあがる。
浴衣を着た女の子がグループになって歩いている。
ヤンキーとその予備軍みたいなティーンエイジャーが道端でたむろってる。
僕も小さい頃はこの神社の夜店でお好み焼きを買ったり、おもちゃの類を買ったもんだ。
とっても懐かしくなる。


いつもの銭湯に入りに行った後、母と「Adesso」へ。
これが2回目だろうか?それとも3回目?
東京に店を出してても全く遜色ないセンスいいイタリア料理屋。
前来たときから3年は経っているはずで、その間変わらず店を続けていたっていうのが偉い。
店の雰囲気も味もちゃんと水準をキープしていた。
最初ビールを飲んでて、ドリンクのメニューを見たら田酒があったので次はそっちにした。
田酒はやっぱうまいねえ。


銭湯の帰り、津軽線の線路の近くの名物的焼き鳥屋に「都合によりしばらく休みます」と張り紙が。
スーパー「福助屋」跡地も長年廃墟のようだったのがバスの車庫みたいになっていた。
以前は何かが建っていたはずの場所が更地になっている。
どんどんどんどんいろんなものが失われていく。


母の作るレバーの煮たやつを肴に缶ビールを飲んで、寝る。