神様、お願い

もし神様というものが存在するならば
この僕のことをどんなふうに思っているだろうか?
どんな願いならば叶えてくれるだろうか?
どんな罰を与えようとするだろうか?
何歳まで生かしてくれるのだろうか?
いつどんなふうにしてこの僕の命を奪おうとするだろうか?


祈りを捧げるのならばその手を差し出してくれるのだろうか?
そもそも神様には僕という生き物がわかるのだろうか?
その目に映ることはあるのだろうか?


またしても身近な人々がいがみ合うのを見た。
どちらも自分が正しいと思っている。
僕にはどうすることもできなかった。
関わらないように、知らないふりをした。


そういう小さな悲しいことの積み重ねが毎日続いていく。
人間同士が解決すべきことだから、
いちいちそんなことでは神様は構ってくれない。


たった一人ポツンと取り残されたときも同じ。
個人的なちょっとした悲しい思いは
自分でどうにかしなくてはならない。
一人きりじゃなくても、誰かに話したりすることで。


ああ、あの人は今どこでどうしているのだろう?
あのときああすればよかった。やり直せるだろうか?
そういうことの1つ1つを、自分の力でどうにかしなくてはならない。


神様が何かをしてくれることを期待したりはしない。
だけどもしも存在するのならば
僕という人間についてどう思うのか、それだけは聞いてみたいと思う。
僕はどういう人間なのか、
誰も語ってくれないことを、僕1人では知りえないことを、
教えてほしいと思う。