吉祥寺の休日

以前映画に主演してもらったコタニさんが出演するってことで
東京ソルナシエンテという劇団の第3回公演を見に行った。場所は吉祥寺。
聞いたこともない劇団だし、あんまり期待しないで見てたら意外と面白かった。
役者がみなうまかった。
実験に失敗して4組の男女の人格が入れ代わって、
どたばたしているうちにそれぞれが自分の人生を再度見出す話。
ありがちっちゃあありがち。
脚本はもっとコンパクトになるだろうし、
笑いを取りたいのか感動を取りたいのかどっちつかずな演出だったと思う。
暗転が多いという時点で何か構成がうまくいってないし。
だけど2時間退屈せず見ることができた。役者の力だね。
どんどん進化していって突き抜けて、
とんでもないことを表現するようになる類の劇団ではない。
でもちょっと気になった。


配られたチラシを見たら
コタニさんは「カインの末裔」の奥秀太郎の次回作に出演と書いてあった。
チョイ役かも知んないけど、すごいなあと思った。


見終わった後、井の頭公園へ。
丸井の通りは大勢の人で大混雑。歩けなくなるぐらい。
公演はアートフェスティバルみたいなのが開催されていて、
ステージの上ではコミックバンド系ブルーグラスバンドみたいなグループが演奏していた。
公園のあちこちで吉祥寺・井の頭公園系アーティストたちが出展?出演?していて、
スタンプラリーみたいなこともやっていた。
池を回るように歩いていると、大道芸人たちがそれぞれの芸を披露するのにでくわす。
前から井の頭公園ってそういう場所だけど、今後はそれが認可制となるようだ。
「アートマーケッツ」というらしい。
そういう公認パフォーマーだけではなく、
小さな音でこっそりとハーモニカを吹くお年寄りの方がいたり、
若い女性が津軽三味線を練習しているのを見かけた。


丸井の通りのドイツソーセージ専門店「ケーニッヒ」で
ジャンボフランクと串焼き、それにドイツビール「ガッフェル ケルシュ」を買って
ベンチに座って池を眺めながらのんびりと味わった。
11月にしては暖かな日で、ぼけーっとしてると心地よかった。
僕の背後では二胡を練習している男性が「大きな古時計」を演奏していた。


これといって用事もなく丸井の通りでいくつかの店に入って服を見て、
牡丹と龍の描かれた派手な柄のシャツを買う。