monkey angel go go heaven

もし、人間という生き物に天国と地獄があるのならば、
そういうものが与えられているのならば、
猿という生き物に対しても同じものがあっておかしくはない。
猿たちだけの天国、猿たちだけの地獄。
楽園、エデンの園。彼らにとっての歴史の始まり。そしてその終焉。
天使たち。


今、一匹の猿がその生を終えて、天使たちに導かれて天国へと向かう。
地上を離れてゆっくりと昇っていく、
青空を突き抜けていった先には白い雲のフワフワした新しい世界が広がっている。
その新しい大地に一歩足を踏み出す。
生い茂る木々に駆け上がった、そして黄色く熟れたバナナをもぎとった。
永遠の日々。


猿たちだけの神様。
猿たちだけの悪魔。
愛と欲望と罪悪と。喜び、悲しみ。


今、一匹の猿がその生を終えて、悪魔に突き落とされて地獄へ。
グツグツと煮えたぎった池とか針の山とか、とりあえずそういうの。
限りなく責め苦が続く。与える猿と、与えられる猿と。


ウキーッ!ウキキキーッ!!ウキャーッッッ!!
ウキウキッ?ウキャウキャッ!ウキーッッッ!!

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人間という生き物は猿と天使の間のどこかに位置する。