京都、ショートトリップ その2

okmrtyhk2008-02-26


ジンと落ち合って、寺町のアーケード街まで戻る。
「かねよ」って店で「きんし丼」を食べることになっていたけど、その時点でまだ午後5時。
晩飯には早いよねってことでいったん店の前まで行くものの「また後で」となる。
イノダコーヒの話をしたら、せっかくだから行ってみようよとそっちに向かって歩き出す。


途中映画館があって、人だかりができている。
なんだろう?と近寄ってみる。ライトバンが停まっていて、窓は全て塞がれている。
若い子たちがデジカメや携帯を持って待ち構えている。
ジンが聞いてみると「L change the WorLd」の舞台挨拶かなんかがあったようで、
松山ケンイチが来ているのだとのこと。


京都って街柄ゆえか和ものテイストの服の店が多く、何軒か見つけては入った。
京友禅のアロハシャツってのを2枚、別々な店で買った。
ド派手で会社着てったら即怒られそうな。オマエどこぞのミュージシャンだよ?っつう。
とりあえず来年の夏、来て歩く。


イノダコーヒ、ちょっと待って今度は入れた。
常連客っぽい人も多い。あるいは京都の学生。
看板メニュー?の「アラビアの真珠」ってのを飲む。
ミルクと砂糖を入れてもらうのがスタンダードなようなのでそのようにする。
円形のカウンターの中で店員たちが皿やカップを温めたり、コーヒーを淹れたり、
目まぐるしく忙しそうに動いている。
「アラビアの真珠」は不思議な酸味があっておいしかった。
コーヒー+ミルク+砂糖 にしては独特な風合いがあって。
紛れもないコーヒーなのに、「アラビアの真珠」としか呼びようのない味。
http://www.inoda-coffee.co.jp/


店を出て、外は大雪。ジンの持ってた折り畳みの傘に入れてもらう。
鰻の店「かねよ」へ。ものすごく古びた店。
今にも壊れそう。火をつけたら一瞬で焼け落ちそうな・・・
風情も何もなく、ただ古い。大丈夫かよ?と思う。
が、「きんし丼」はうまかった。
うな丼の上に錦糸玉子、っつうか分厚い出し巻き玉子が乗っかっている。
東京では見たことも聞いたこともなくて、初めて食べた。
東京に進出したらヒットするんじゃないかな。
丼のフタを開けたときに目の前に広がる大きな黄色い玉子焼きはインパクトあり。
素直に「うわー」って喜んでしまう。
鰻の白焼きも頼んで、ポン酢醤油で食べる。
「かねよ」という名の日本酒が置いてあって、それをお猪口で飲みながら。
この「かねよ」は2階の座敷にて月イチで寄席が行なわれるようだ。
http://www.jin.ne.jp/kaneyo/


この時点でまだ19時。夜はまだまだ長い。
外は雪が積もりだしている。
アーケード外の外に出て北の方に歩いて行って、
名前は忘れたがジンが気になっているという地下のライブハウスへ。
残念ながらこの日は出演者なし。
大雪のせいか客もほとんど入っていない。広い店内の隅の方にいたら貸切のようなもの。
飲み物も食べ物もたいがいのメニューが\500という店で、
2時間ぐらいいて僕は焼酎のお湯割をたくさん飲んだ。とうきび、ごま、黒糖と珍しいのを。
ジンとあれこれ話す。ずっと会ってなかった3年分の話を。


この店で BGM に掛かっていた曲がよくて、「Anarchy in the UK」のカヴァーを
アコースティックギターだけの演奏で女性ヴォーカルがけだるく歌うってのに始まり、
「Karma Cameleon」「I Don't Like Monday」
「Roxanne」「My Sharona」「I Fought the Law」「In Heaven」(Psychedelic Fursのね)「人にやさしく」
といったような懐かしい80年代の曲ばかりカヴァーされている。ギターと女性ヴォーカルだけで。
すごくいいなあと思って店員に「この CD なんですか?」って聞いてみるが、
「実は人に焼いてもらった CD-R なのでタイトルがわかんないんですよ・・・」と。残念。
東京に戻ってきて執念で探す。見つけた。
「Cover Lover: Vol.1: Bossa De Punk」というのだった。
http://www.hmv.co.jp/Product/detail.asp?sku=1506551


21時過ぎになって、次はジンが行きたがっていたクラブ「メトロ」へ。
京阪に乗って一駅、「丸太町」にある。行ってみたら駅から直結だった。
この日はスカとレゲエの日だった。
その前の時間帯はなんとツジコノリコ竹村延和(京都在住)で、
ええっ!だったらそっち見たかった!!と残念に思う。
事前に調べておけばよかった。
ジンとはライブ見たいねえって話をしてて、「磔磔」でアナログフィッシュが出るみたいだから
それ見ようとしたんだけど前売りは既にソールドアウト。これも諦めた。
磔磔」も有名だから1度は行ったみたかったのだが・・・


メトロのイベントは22時スタートって書いてたのにいつまでたってもいっこうに始まる気配なし。
外は猛吹雪で寒いったらありゃしない。
高校生たちが大勢で来てて、諦めてラーメンを食いに行った。
「22時って書いてあるんだから22時に始めろ!!プロ意識ないのか!!」と僕はブツブツ言う。
外で寒そうにしていたらクラブの人が中に入れてくれて、始まるまでラウンジで待ってて、と案内される。
ドリンクチケットも1枚余分にくれる。
途端にころっと僕の中で「いい人たちだなあ」となる。
そうだよな。クラブはあくまでクラブなのだから終電前後の時間に行くのがちょうどいいのであって。
22時に始まるっつうのを律儀に22時前から待ってるって方が頭でっかちだ。


大きな音でレゲエを聴いて、終電間近ってことで23時半に出る。
僕は本当に終電だった。東西線の。
ホテルに戻って、大浴場へ。他に客はいなくてのんびりと湯舟に浸かる。
外の吹雪は止む気配全くなし。
明日の結婚式もこのまま降り続けるのだろうか・・・、と思いながら眠る。