恥をさらす

オカムラ君 CD たくさん持ってるって聞いたけど?どれぐらい持ってんの?」
「今だと、7000枚ぐらいっすかねえ」


そんな話をあちこちでしていたら「7000枚の人」ってのが定着して
どっかで人に会うと「この人も音楽詳しくて」とか「DJ やってて」とか
音楽に詳しい人を紹介されることが多くなった。


それはそれでいいのだが、問題はそもそもの部屋のこと。
CDラックを置けそうな場所は置きまくって縦に重ねまくって、もうこれ以上余裕がない。
それをムリクリにスペースを見つけては押し込んでいる。
何年も経つうちになんかまるで奇妙な生物の住む奇妙な巣のようになった。
例えて言うならば蟻塚。蟻塚の中の生活。
間取りはワンルーム+ロフト。
よく言ってることだけど、「倉庫付のカプセルホテルで寝泊りしてるかのよう」
(「生活してる」ではなく、あくまで「寝泊り」)


長年住んでるとその当人は気付かないことだが、
「これって実はすごいことかもしれない」と思い始める。
褒められたもんじゃないが、ある意味、すごい。
この物量。
都築響一の「TOKYO STYLE」に載っててもいいんじゃないかと。


いつかはこういう生活を止める日が来るだろう。
大金持ちになって大きな部屋に住む日が来るかもしれないし(可能性:小)
金に困って売り払う日も来るかもしれないし(可能性:中)
嫁さんにしたい人を見つけたものの
ものすごく嫌がられて泣く泣く処分する日が来るかもしれない(可能性:大)
そんなわけでこの部屋を、今、この形でどこかに残しておきたくなった。
自分で写真撮って残しておくというレベルじゃなくて、なんか公の出版物に載せてみたい。
「裸はきれいなうちに撮っておきたい」という女の子の気持ちと一緒。


・・・ってときにちょうどよく見つかったのが
Rockin'on の1コーナーである「ロック六畳一間」
読者投稿でリスナーのロックな部屋を紹介するというもの。
写真撮って送ってみたら見事採用されました。
先日発売された4月号は僕の部屋の写真が載ってます。
表紙が再結成された Led Zeppelin なので感動もひとしおです。
思えば今から十数年前、
僕が Rockin'on を初めて買ったときも表紙も Led Zeppelin だった。


12月末に送って、2月頭の発売日の先月号に載るかと思いきやスルー。
このコーナー、いつもはきれいに CD をデコレーションしてる優雅な部屋の紹介が多いので
「ああ、だめなのかなあ」「もしかしたら僕みたいな部屋の応募が多いのかなあ」
と思っていたら、今月号の扱いとなっていた。
ほっとした。


かなりノホホンとした気持ちで写真撮って送ったので
こういうのにペンネームとか要るんだという気持ちもなく、しっかり本名で載ってます。
これで全国区の恥さらし。
親が見たら泣くね・・・


ありがとう、Rockin'on