こういう話?

先週の盛岡旅行の際に考えたこと。


総勢14名ともなればいろんな人がいる。
盛岡という場所に対する興味、旅行というものに対する興味。
それに応じた時間の使い方。
例えば帰りの新幹線までに2時間空いているとする。
僕なんかだとどっか観光名所がないか、
一箇所でも多く見て回れないかがっついて探すんだけど、
そういう人って少数派なのだということに気付いた。


2・3人で固まって行動して
駅前にデパートがあったら中の店をブラッと覗いてみて
スタバでもあったらそこでコーヒーを飲んで過ごす。
あるいはお土産屋を見て回る。
だいたいそういうものなんじゃないか。


他の人も行くしなんか楽しそうだからオレも行く。
だけど特に旅行先に興味があるわけでもない。基本はお任せ。
さて、時間が余った。
漫画喫茶かその土地のフーゾクかパチスロを探す。
そういう2時間の過ごし方もある。
東京にいるのと何も変わらない過ごし方をする。
ああ、それもありなんだな。と今回知る。


断っておくが、僕としては否定しているわけではない。
パチスロにしても旅打ちってものがあるし、
フーゾクにしてもその土地ならではのサービスがあったりする。
お気に入りのキティちゃんのぬいぐるみを旅先に常に持って歩いて
きれいな景色をバックにキティちゃんの写真を撮る。
例えばそういうことをしている人がいたとして、
それと本質的に何も変わらないと思う。
いつもと違う場所を求めて、そこで自分の興味を満たすのだから。
それは僕が旅先であちこち見て回りたいと思うのとあんまり変わらない。
程度と関心の向け先の差でしかない。
結局は壁に広げた地図に今回制覇した場所の印をつけていくことになる。


とはいえ、漫画喫茶となると話が変わってきて。
それはもう本当に暇ですることがなくて
漫画を読むかインターネットでもしてるか以外に時間をつぶしようがなくて
自分を取り巻く外界にはその時点で特に興味がない。
その土地ならではの漫画喫茶というものもあるかもしれないが、
たぶん人はそこまで求めて旅先の漫画喫茶に入ることはない。
あくまで純然たる暇つぶし。


ということで、本題。
書きたくなった小説について。
1泊2日の団体旅行。2泊目の夕方。帰りの新幹線が近付いている。
男2人が駅前の寂れたコーヒーショップでダラダラと過ごしている。
「スロットは出ても困るしなあ」
「ヘルスは60分で間に合うかもしれないけど、順番待ちがあったらアウトだなあ」
といったようなことを話して、結局何もしない。
話はとことん、とりとめなくなっていく。


その旅行が何を目的としているのか、
他の人たちは何をしているのかは決して明かさない。
謎のままにしてほのめかすだけ。
しかし、なんらか奇妙な状況を持ち込みたい。
SFチックに未来から来た、というのでもいい。
唐突に「狩りはうまくいってんのかね」というセリフを入れるだけで
何かミステリアスでシュールなものが生まれてくると思う。
例えば、そう、彼らのグループは特定の社会階層の人員を拉致・誘拐するために
その土地を訪れていて、仕事を終えたばかりだとか。


途中他のメンバーがその喫茶店に偶然立ち寄ったりなんなりで
会話がウネウネと連なっていく。
そんで彼ら2人は本当は学があって、
哲学的な難しいこともさらっと語らせたい。
その土地で見聞きしたものについて、突拍子もない考察を繰り広げたり。


小説というよりは戯曲かねえ。
「静かな演劇」ってやつ。


セリフが中心だからイッキに書けてしまいそうな気がする。
最近また好不調の波が「好」になってきたので
これもまた勢いのあるうちに形にしたい。


先日の「見張り塔から、ずっと」と同時並行。
ゴールデンウィークは小説を書いてばかりになりそう。
どこまで休みが取れるか。
土日出社して仕事してたら書けなくなってしまう。
時間を奪われないために平日遅くまで残してこなしていく。
最近、そういう毎日。