「クローバーフィールド」

飛び石連休の合間の28日月曜、
仕事が午前中であらかた片付いたので午後休。映画を見に行く。
会社の帰りに見る映画は休みの日に見に行く映画よりも100倍ウキウキする。
有楽町で「I'M NOT THERE」と「クローバーフィールド」を見てきた。


で、まずは「クローバーフィールド
http://www.04-05.jp/
http://www.cloverfieldmovie.com/


ニューヨークのペントハウスでパーティーを楽しんでいた若者たち。
突如巻き起こった大災厄。
何かが、巨大な怪獣みたいなものがニューヨークを破壊している。
逃げ惑う若者たちの一人がたまたまビデオカメラを持っていたので
その一部始終を撮影していて、という内容。?
終始このビデオカメラの視点、というのが特徴。
あと、公開前は情報を極端に制限して、
インターネットで小出しにして期待感を煽るという。?
映画に直接出てこないけれども重要なモチーフとなる架空の企業のサイトを
わざわざ立ち上げるってことまでしてるという熱の入れよう。
http://www.tagruato.jp/index2.php
海底探査を手がける日本の企業で、本拠地が丸の内にあるんだそうな。


??から「どうせ金かけたブレアウィッチだろ?」なんて
たかをくくっていたのですが。
これ予想外に面白かったです。


つうか面白かった!!
久々だなあ。
無条件に、無邪気になって、ワクワク興奮しながら見てました。
(僕がパニック映画ほとんど見てなくて免疫が無かったのかもしれないけど)


視線ショットだけ、ぶれまくり、デジカメの映像が乱れまくり、
ってのが生み出す臨場感がほんとすさまじいんですよ。
怪獣が見えそうで見えない。
最初の頃チラチラとしか出てこなくてじらされっぱなし。
オリジネイターとして「ブレアウィッチ」は偉大な作品だけど、
完成形はこちら「クローバーフィールド」だと思う。


ベタだけど手堅くてよくできてる。
プロデューサーが「LOST」を手がけていて、
「ミッション・インポッシブル」の3作目を監督している、
というのがヒントなのかもしれない。


主人公2人の幸福な、
とある1日を撮影してたテープってのがアイデアとして非常によかった。


続編があるみたいで、この日の「事件」を他の人の視点から辿ったものになるとのこと。
全く同じ調子でいいから、他の人の視点から語られるこの映画、もう1回見たいよ。
1作目を見てると、怪獣がなんなのか分かっちゃってるわけだし。
そこのところ、どう乗り越えるのか?
「ブレアウィッチ」みたいに続編で大コケにならないことを願う。


ゴールデンウィークに何か見るなら、これじゃなかろうか。
大画面でこそ、見るべき。後でDVD借りて見てたら絶対伝わらない。
でも、酔いやすい人はとことんダメだと思う。


あと、音楽。
エンドクレジットでゴジラのテーマ曲みたいなのが流れる他は
音楽らしい音楽は使われていなかったよなあ?
と思っていたら結構たくさん使われていた。
エンドクレジット見て驚いた。こんなの使ってたっけ?
覚えている限りでは
Kings of Leon, Locksley, Gorillaz, Spoon, Moby, Architecture in Helsinki
選曲が割りとお洒落どころですよね。
冒頭のパーティーのシーンなんだろうな。
Parliament もあったね。
サントラがあったら欲しかったんだけど、残念なことになし。

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有楽町マリオンの上で見たんだけど、場所柄かカップルが多かった。
デートで見るものなんだろうか??これって。


シックに着飾った女性が50ぐらいの裕福そうなおっさんと一緒に見てた。
リザーブシートに座って。そういう同伴もあるのか・・・
予告編を見ながら
「ああ、お金があれば世の中何でもできるんだなあ」なんてことを考えた。
女の子に「100万あげるんで、僕と一緒に映画見てください」
と持ちかける自分の姿を想像した。
「映画見るだけでいいんです。手を握ったりしません。
 見終わったらそこでバイバイでいいです」
銀座のクラブの客になる自分の姿は想像しない。


そんなことを考えた後に街が破壊される映画見ると
そりゃやっぱ燃えるわけですよ。