ニューヨーク その30(6月3日)

okmrtyhk2008-06-28


後輩がニューヨークの夜でしたいことあります?と聞くので、僕はジャズを聞きたいと言う。
じゃあってんで行きますかとグリニッチ・ビレッジへ。
(F)ラインに乗って、「West 4th St. Washington Square」で下りる。
グリニッチ・ビレッジもまた、来てみたかった場所ではある。
まずはブルー・ノートまで行ってみる。本家のですよ。ここにあるんですね。
22時を過ぎていて、演奏は終わっているようだ。
身なりがいいけどガタイもいい黒人たちが入口近くにたむろしている。
なかなか気軽に入れない雰囲気。


後輩が以前行ったことのあるという小さなジャズ・クラブを探す。
あの通りだったような、小さい通りだったんですよと
裏に回ってみたり、交差点を渡ってみたり、全然見つからない。
「フィフティ・ファイブ」という店。
歩いているうちにコメディアンの出演しているクラブを見つけるが
これって英語分からないとちっともおもしろくないんだろうなあと。
他にもファンク系と思われるものだったり、ライブハウス・クラブ的な店をいくつか見つけた。
この界隈は多いんだろうな。店も雑貨屋だったり、小さなのが多くて下北沢に似てると僕は思った。


あっち行ったりこっち行ったり地図を見てみたり、
あーでもないこーでもないとしているうちに時間がどんどん過ぎていく。
既に23時を過ぎていただろうか。
地球の歩き方」を見たら、グリニッチ・ビレッジにはもう1つ
ガラージ」というジャズ・クラブがあることを知る。
というか「フィフティ・ファイブ」も載っていた。
もっと早く見てみればよかった・・・
でも地図が分かりにくくて場所がどこなのかさっぱりなのは相変わらず。
ようやく探し当てた「フィフティ・ファイブ」は演奏が終わっていた。
仕方ない、帰ろうかと思う。一日さんざん歩いて疲れ切ってたし。
しかし後輩は一杯ぐらい飲んで行きますかとよさげな店を探す。
歩いていたら「ガラージ」がたまたま見つかって、演奏がまだ続いていた。
こりゃいい、と中に入る。


中堅どころのカルテットが演奏していた。
奇を衒わない、ストレートな、オーソドックスなジャズ。
ベースの女性はアジア系、スリットの入ったチャイナドレスを着ていたので中国人か。
壁に書かれていた今日の出演者は
「Tom Abbott’s Big Bang Big Band」「JAKE LANGLEY」ってことになってたけど
今調べてみたらどちらでもない感じ。
この2人のが終わって、若手が夜遅くに演奏し始めたってとこか。
でも僕らが席に着いて2曲ほどやって終わってしまった。残念。
40ぐらいのおっさんと30ぐらいの女性が店の中でクルクルと踊ってた。
ゲイのカップルがにこやかに談笑していた。
演奏が終わると何人かの客はオープン・カフェで飲み始めた。
初夏の夜、外は涼しい。店の中からはBGMだけどジャズが聞こえてくる。


ガラージ」はミュージック・チャージなし。気軽に入れる。いい店だ。
僕らはビールを1杯ずつ飲んで、夜も遅いからと早々に引き上げた。


地下鉄の(F)ラインに乗ってブルックリンに帰ってくる。
後輩がルームシェアしている若いミュージシャンが部屋に戻ってきていたので、紹介される。
「東京ですか?どこに住んでますか?」っていったような話。
彼はニューヨークの音楽大学を出て、
本業はセミプロ?のベーシストとして、曲作りを手がけたりこちらであれこれ活躍しているようだ。
今年卒業したばかりで、あと1年間はヴィザが延長されてニューヨークで音楽活動ができる。
そこから先のことはどうなるか分からない。
彼は歌舞伎の中村勘九郎がニューヨークで公演を行ったときに通訳をしたという。
中村勘九郎は気さくないい人だったとのこと。
トイレにそのとき新聞に載ってたレビューの切抜きが貼られていた。
彼のような若い人はニューヨークで頑張ってほしいなあと思う。


明日は大雨ということで、折り畳みの傘を借りる。


眠る。

    • -

この日の出来事と関係ないけど、忘れないうちに。
ニューヨークでよく見かけた映画や催し物の広告について。


・「Bodies」
 以前、東京でもやってて今全国巡回中の「人体の不思議展」がニューヨーク上陸。
  http://www.jintai.co.jp/index_top.html
 広告をあちこちで見かけた。
 人体の各パーツをそのままむき出しで展示するってやつでしょ?見てないけど。
 それがそのまま広告になってて、グロテスク。


・「Love Guru」
 「オースティン・パワーズ」シリーズのマイク・マイヤーズの新作。
 http://www.comingsoon.net/films.php?id=18786
 キャッチにあるのが「His karma is huge」そんでニヤッと笑っているという。
 エッチでおばかなコメディーなんだろうね。でも、面白そう。
 出演者がジェシカ・アルバジャスティン・ティンバーレイクベン・キングズレーガンジーのね)
 という不可思議な組み合わせ。


・「Sex and The City
 日本でも話題だけど、もちろんニューヨークでも話題みたいで。
 向こうでは既に公開済み。
 「この機会に見ていったほうがいいんじゃない?」と同期にも後輩にも言われた。
 オフィシャルサイトをみると、放送に出てきた場面に基づくニューヨーク案内が。
 http://www.hbo.com/city/


・「You don't mess wuth the Zohan」
 でっかい広告のパネルが街のあちこちに貼られていた。
 アダム・サンドラー主演。
 両手におもちゃの武器みたいなのを持ってるからなんちゃってスパイ系コメディーかと思ったら違った。
 ニューヨークを舞台に、ヘアスタイリストになろうと奮闘する男の話らしい。
 なんか、これ面白そうなんで日本に来たら見に行こうと思う。
 http://www.youdontmesswiththezohan.com/