悪夢 その1

先週の木・金と泊まりの研修に行って来た。
会社の人には「エアロビクス」と言えば通じる、例のヤツ。
遂に僕もその時が来たんですよ。
心の中でずっと拒んできたのに。


このこと、書こうかどうか迷ったんだけど、
何年か先に「ああ、こういうこともあったなあ」と懐かしくなるかもしれないので
やっぱ書くことにした。
結局僕はやらかしてしまった。


場所は千葉県千葉市緑区誉田町にある、「生命の森リゾート
http://www.seimei-no-mori.com/
スポーツ選手が合宿でよく使うするみたいで、
研修のインストラクターの方に聞いたら
ラソンだと高橋尚子渋井陽子がトレーニングで利用したとか、
北島康介がCMの撮影でプールで泳いでいたとか、
真名カントリークラブが近いのでプロゴルファーの誰それが、とかたくさん教えてくれた。
閑静な山奥にある、広々としたリゾート地。
確かに、いいかも。


外房線で「誉田」そこから専用のバスに乗って行く。
そもそも、外房線に乗るというのが初めてだったりする。
大阪も含めて全社から集まった20人が集合して研修を受ける。
同じ事業部なので顔を知ってる人も何人かいるが、大半は顔も名前も知らない人。


集合時間が11時半だったので、着いて早々、食事。
先輩から研修についてアドバイスを求めたら「カレーが冷めてるよ」と言われた。
ほんとにカレーが冷めていた。ありえない・・・
どういうことかと言ったら、食事の時間になったら
あらかじめ食堂の人たちが皿にご飯を持ってカレーをかけたのを並べて用意してるからなんですね。
食べてたら前日研修を受けて、僕らと入れ替わりに帰っていく人たちが食堂に入ってきて、
同じカレーを食べだした。
「え?明日もカレー?」と驚く、というかげんなりする。
でもさすがに毎日昼はカレーってことはなくて、次の日はハヤシライスだった。


宿泊先のコテージでトレーニングウェアに着替えて、
バスで研修施設へと移動して、2日間のプログラムを開始。


・・・だめだ。書かない方がいいだろうな。詳細は。
研修の内容と、それに対して僕のやらかしたこと。
会社で僕のことを知ってる人ならば「ああ、・・・」と納得しそうなこと。
とりあえず2日間、僕のような人間にとっては悪夢というか地獄だった。


以下、当たり障りのないことだけ、書いときます。


まずは体をほぐしましょうってことで
ビリーズブートキャンプ的な初級のエクササイズを、ビデオを見ながらみんなで。
ここからして僕にはつらい。
運動神経に乏しい僕には、足と腕を両方意識しながら動かすってことできないんですね。
なので、「蹴った足の反対側の腕でジャブ」とか言わると頭がショートしてしまう。
蹴るだけか、立ち止まってジャブだけか。
考える必要はなくて、ビデオの映像を見てその通りに体を動かすでいいんだろうけど、それもできない。
何をどうしていいのか「理解」できなくて。
体の動きが他の人と全然違う。焦りだしてさらにおかしくなる。
かっこ悪い姿を誰かに見られてるんじゃないかと気になって、逃げ出したくなって。
インストラクターの方たちは「笑顔で!!」とポジティブに言うんだけど、
それどころじゃない。とにかく、楽しめない。
顔は無表示になって、心の中で引きつって、暗くなって。どんどん追い詰められて。
そういうのが積もり積もって・・・
ああ、僕って本質的な部分で会社不適応な人間なのだなあ・・・


なお、社内の若い人向けに言っておくと、この場で行うのはエアロビクスではない。
日本エアロビクスセンター」って場所でやってるから誤解を生んでいるような。


その後、外に出て屋外のワーク。
これは面白いものだった。
フィールドで目隠しして、最初はゴール地点の大木まで1人で歩いていって、折り返して戻ってくる。
目隠しして1人なのだから、もちろん辿り着けるわけがない。
次は5人チームで。リーダーだけが目隠しせず、バラバラに歩く残りの4人に
「そのまままっすぐ進んで!」とか「オカムラさん、ちょっとだけ左向いて!」などと指示する。
目隠ししてないリーダーがいるわけだから、どうにかこうにか折り返して戻ってくることができるようになる。
なるほどねえ。リーダーに必要なのは的確な状況判断とメンバーへの的確な指示、
メンバーに必要なのはリーダーへの信頼ってわけですよ。
こんなふうに体感するとイメージしやすい。
リーダーシップとメンバーシップのデフォルメとして秀逸だと思った。
なお、他のチームが3分台で終えていたところを、僕らのチームは7分台という前代未聞の大記録を樹立。
ダントツでビリ。
目隠しして歩いてるうちに、どっか遠い場所で「Bチーム、ゴールです!」と聞こえてきて、
「ああ、僕はとんでもなくあさっての方向まできてしまったんだろうなあ」と立ち止まる。
3回目は4人の体が接していいというルールになって肩をつないで進んでいくんだけど、それでもビリ。


そういえば、リーダーっつうと、
やはりこの研修でもチームの中で僕は例によってやる気ない影のリーダーって感じで。
「リーダーシップとはなんですか?」「マネジメントとは?」みたいなのを
2日間のところどころでグループディスカッションするんだけど、
僕がまず「こういうことじゃね?」ってガーッと意見を言って答えまでだいたいもってって、
でも「発表用にまとめましょう」って段階になると
めんどくさいからさっと引いて他の人に押し付ける。
チーム名もABCDのAチームで、「A」にちなんだ名前にすることになって、
誰かが最初に「アメリカは?」と言うと、僕が「あー、じゃ、それで」即決。有無を言わさない。
上で書いた目隠しのやつも、「リーダーを決めてください」と言われて、
他のチームだと議論を始めるところを僕がミもフタもなく「ジャンケンで」と言って、即決。
最初に口火切って方向性を決めてしまうんだけど、興味なかったら内容のことはかなりどうでもよくて。
普段のPJでの振舞い方が如実に出た。


あ、書いてたら長くなった。
続きは次の日。