トップで卒門

2日午前0時に編集学校「守」の最終038番のお題が出題される。
それまでのお題全てをスケジュール通りに答えていた僕は
この038番に答えたならば晴れて「卒門」となる。
先日の汁講(飲み会)で
オカムラさん、どうせならトップで卒門を目指しなさいよ」とそそのかされ、
「あーじゃあやってみますわ」と。


でもこの038番ってのがこれまでの比じゃないぐらいに時間がかかるみたいで。
これまでの流れからして文体をいじるものだというヒントはあったので
じゃあ僕の得意なやつだなと見当をつけたものの、
直前になって師範代から「下手したら徹夜になるかも。それでもやる?」と聞かれて
念のため会社のメーリングリスト
「すいません、私用で明日午前休します」とメールを送る。


午前0時になるのを待つ。
その間することもなく手持無沙汰に、たまっていた新聞を読む。


午前0時。時間きっかりにお題が出題される。
師範代は師範代で午前0時を待って、送信ボタンを押したのだろう。
見てみると確かに文体操作系だったけど、
分量がとてつもなく多くてこれは全部答えるとなると時間がかかりそう。
いつもだと20分とか60分とか制限時間の目安が書かれていたのに、
今回は初めて「制限時間なし」と。ひー。


とにかく黙々とこなす。考える暇もなくキーを打ち続ける。
もしかしたら僕以外に誰かトップ卒門を狙っている人がいるかもしれない。
回答の文章が荒くなる。推敲もしない。ざっと眺めるだけ。
1つできた。2つ目。・・・3つ目、4つ目・・・


1時を回る。
教室の他の方たちも、来週末の卒門に向けて
010番台や020番台の回答を続々と寄せている。
第2回番ボー(ミメロギア)の講評がいくつか届く。
なんと、ゴッホ北斎で2つ目の金賞を獲得。
自分がそのメールを読む前に、師範代の方からおめでとう!の連絡が。
オカムラ卒門祭り、ここに来て巨大神輿が登場。
ワッショイワッショイと1人で大盛り上がり。
師範代からも合いの手が入る。
後はもうとにかく突き進むべしと2時を回って回答を送信。
ふー・・・、終わった。


僕が送るのを、起きて待っていてくれた師範代から
すかさず卒門おめでとうのメールが届く。
おそらく卒門トップでしょう、
回答時間2時間21分も歴代ダントツの速さなのでは、と。
(後日、やはりトップだったと判明)


最後の回答を終えて、ちょっと寂しくて切ない気持ちになる。


これまでの4ヶ月が一瞬のよう。
というかたった4ヶ月前のことなんですね。
これから何が始まるのだろうとドキドキしながら点呼に答えた10月が。
遠い昔の出来事のように思う。


疲れきって、でも、部屋で焼酎のお湯割りで1人祝杯をあげて、
番ボーの講評、最後に届いた分を読んで3時過ぎに寝た。


起きたら9時過ぎ。2度寝して10時半。
着替えて出社する。
午後イチぐらいに出社すればよかったので、時間はある。


一夜明けてぐったり。
この日から普通の会社員に戻る。
とはいえ、来月から「破」が始まる。
「守」を終えた今、サラリーマンは世を忍ぶ仮の姿のよう。


月曜の朝10時半まで寝てて、スーツに着替えて、
することもなくとりあえず新宿へ。
空はほどよく晴れてて、日差しが暖かかったです。
南口サザンテラスの Krispy Kreme Doughnuts は
さすがに行列がほとんどなくて
食べたことないし、「あー買ってみようかなー」とも思うが、
なんかもっと歩きたくなって、ぶらぶらブラブラし続けたのでした。