感門之盟 その4

アフ感(ほぼ全員、何百人という単位での飲み会)から、
さらにアフアフ感(2次会)へ。
アフター感門之盟のこと。まあこっちが主ですよね。学衆からしてみれば。


結局また今回も朝までいた…
でも、前回と違って明け方店を出るなり道端で××を××ってことはしなくて済んだ。
ちゃんとセーブして飲んで。僕も大人になったもんだ。
(守のときの師範からは「飲み方を間違えないように!」と釘を刺された)


アフアフ感ではいろんな人と話をした、というか聞いたけど、
誰と話したかは覚えていても、何を話したかということは何も覚えていない。
なんとなく、僕って感じの悪い人だったのではないかという印象が…


突破後のアフ感ではいつもそうなんだろうけど、
会う師範・師範代誰もが、誰を捕まえても
花伝所行くべきだよ!師範代やるべきだよ!と。
僕は離に挑戦するってことで直属の師範から説得に次ぐ説得を受ける。


「このまま離に行ったら岡村君はつぶれる。
 師範代を一度経験した方がいい。最低でも花伝所を。
 型がきちんと身についていないと、
 膨大な情報量を処理しきれなくなってしまう」


なんにしても、師範代を経験して、
これまでの学衆という立場から主客逆転させるというのが大きな糧になる
というのを聞いて、なるほどなと思った。


前にも書いたけど、守の時の師範代からは以前、


「師範代はそれまでに学んだことを
 次の世代に返すつもりでやりなさい。
 編集とは何か、思い悩んでいるうちはうまくいかない。
 まずは離まで行って、とことん極めなさい」


と言われたわけで、僕もずっとそう思ってきた。
それがかなり揺らいでしまった。


(編集学校の師範代・師範・もっと上の人たちは
 それぞれにみな考え方があって、
 意見はそれぞれ異なるんでしょうけど
 聞いてると皆正しい。なのでとても悩ましい)


来週の土曜が「入伝式」(入学式)で、
その前の日から僕スペイン旅行に行っちゃって次の週半ばまで帰ってこない。
そういう状態でも入れてもらえるのなら花伝所に行こうという気持ちになる。
直属の師範はそれでもいい、俺が身元引受人になると仰ってくれるのだが…
その夜、師範は僕を何人かの師範に紹介して、
「次こいつ花伝所行くからよろしく」と…
(「編集学校史上初めて、前代未聞の、AT賞で入賞して落ち込んだ奴」という称号と共に)


今、感門之盟が終わって祭りの後の寂しさがどことなく。
感門之盟の勢いで花伝書に入る人もいれば、
僕みたいに終わっちゃうんだな、という寂しさで入る人もいるんだろうな。
なんにしてもここから先、何年も、僕はがっつりと編集学校にはまってそうな。
絡め取られてしまった。

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前回の汁講で仲良くなった学衆仲間に、
先日ヤフオクamazon と同時に入手して
ダブってしまった「情報の歴史」を1冊譲ることになって、この場で手渡す。
1万6000円で落札したけど、1万でいいよと。


彼女は居合わせた人、1人1人に「情報の歴史」の自分の生まれた年のページに
一言コメントを求めて、書いてもらっていた。
なるほどなあ、そういう使い方があるのかと感心した。
自分にとっての「情報の歴史」ということで、さらにもう一ひねり編集したわけですよ。
次のレイヤーを足した。
この書き込みをまた更に続けていって、世界に一冊の「情報の歴史」が出来上がるとすごいね。


いつもの僕ならタワレコの「No Music, No Life」って書くところなんだけど、
前の晩に聞いた Basement Jaxx 「Romeo」にちなんでサビのフレーズ「Let it all go」と書く。
そう、何事も「Let it all go」なんですよ。

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今回同じ教室だった方から、「季刊詩画集シエル」という同人誌を頂く。
白と黒だけのモノトーン。並べられた言葉の隙間、余白が心地よい。
海辺に建つ廃墟の中で、螺旋階段を上っていくような詩が綴られている。


(頂いたとき、そうか、僕もモロッコ旅行記を配ればよかったと思った。
 欲しい人がいたら差し上げます)

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アフ感の後、店を出たところで、3月の京都の携帯ナビの実験でご一緒した方とお会いする。
京都を歩きながら、これから先の破のことを話したことを思い出す。
その中で彼は、「自分には物語なんて書けそうにない」って言ってたんだけど、
AT賞では大賞を獲得していた。正直、驚いた。
邪念なく稽古にスッと入っていけたかどうか、ってことなのだろう。

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花伝所については、守の師範代からも「行きなさい!」と背中を押され、
「よし!やるぞ!!」と思ったものの、申し込んでみたらNGだった。
入伝式の出席は必須、特例は認められない。
なおかつ、最初の1週間演習ができないというのは
師範の側も真剣勝負の中、受け入れがたいとのことで。
感門之盟が終わってから数日、気分が盛り上がってきたところだったので
「あーあ」という気分。
まあ、しょうがない。


そんなわけで、二転三転したけど次は、当初の予定通り物語講座に進むことになりそう。
この夏は小説を書くことに専念する。