50歳手前の生き方

あと3か月ほどで50歳になる。
いろんなことが取り返し付かなくなって、もはや引き返せない。
早ければ10年もすれば定年退職。早期退職。
40歳からの10年が一瞬だったので、
50歳からの10年はもっと早いのだろう。
そう思うとぞっとする。
 
60歳や65歳で役目を終えて後は悠々自適の生活となるわけがなく、
身体が動くうちは働き続けるのだろう。
しかしそれが充実した仕事になるわけではなく、
時間と引き換えにわずかなお金をもらうものとなる。
 
老後の貯えが要る、というならば今更本屋を始めてる場合ではない。
なのになぜ社会の流れとは反対の方向にわざわざ向かうのか。
当事者として、わかるようでいてわからない。
ただそれが楽しいから、ということでしかないのかもしれない。
本で人と人をつなぐ、という目的を実現したいという思い以上に。
 
なんとかなる、と思うのは甘いのか。
甘いのだろう。
しかしそれでなんとかなってきた、
そこまで痛い目に遭わないできたというのがそうさせるのか。
ただ単に運がいいのか。よすぎるのか。
 
今この瞬間を悲観的にならない、ただそれだけで生きている。
これまでの過去に対しても、これからの未来に対しても悲観的にならない。
ただそれだけ。
今この瞬間が充実したものではなくても、悲観的にならない。
クヨクヨしない。
その積み重ねがあるだけ。
そんな50歳。