和歌山出張2回目 その4(天文台公園〜竜神温泉)

okmrtyhk2009-10-09


13時過ぎ。後輩に家に戻って、「オカムラさんはカレーが大好きだから」と
前の日から作ってくれたカレーをご馳走になる。
隠し味にみじん切りのバナナが入っている。


周りは田畑が広がっていて、青森の母の実家を思い出す。
のどかで自然が多い。
こういうところで何もせず本を読んで1週間ほど過ごせたら、と思う。


旦那が14時に仕事から帰ってきたら竜神温泉へと向かうことになっているが、
なかなか戻ってこない。
幼稚園から電話が掛かってきて、荷物を取りにいく。
僕も同行する。車で10分。遠くにある。
後輩は幼稚園の先生方に、助手席に座る僕のことを東京から来た友人でと説明する。
ちゃんと言っとかないと、後であれこれ噂されるのだそうだ・・・
田舎な分、コミュニケーションが濃密で
どんな些細なことであれ何か変わったことはすぐにも伝わってしまう。
地方に暮らすことはいいことばかりとは限らない。


そのまま、その日泊まることになっていたビジネスホテルへ。
チェックインして荷物を部屋に持っていく。
周りはどこもかしこも田畑と民家。
なのにこのビジネスホテルは評判がよく、繁盛しているという。
珍しく、玄関でスリッパに履き替えるというホテルだった。


その後、近くの天文台公園というところに行く。
その名の通り丘の上に天文台のある広々とした公園。
駐車場に車を止めて坂を上っていく。
リスの檻がある。
後輩の娘が餌をあげたいとはしゃぐが、
餌となるひまわりの種をやっていい時間はついさっき終わったばかりだった。
檻を前にしてリスを眺める。寄ってきたリスに娘は種の殻を与える。
殻に過ぎないのに、リスはパクッとくいつく。
檻の柱を上に下にスルスルとすばしっこくリスは駆けていく。


天文台プラネタリウムとがあって、プラネタリウムの中へ。
時間がないので上映を見ることはできない。
こういう地方都市にも立派なプラネタリウムがあるというのはいいことだと思う。


しばらくの間、公園のはずれの遊戯施設で遊ぶ。
何組か先に親子連れが来ていた。
母親たちが東屋で世間話をしていて、子供たちは大きなパイプの中をくぐっていく。
大きな滑り台があって、せっかくだからと一人滑ってみる。
金属製の円筒が隙間なく敷き詰められていて、それが回転することで滑るというやつ。
よくありますよね。
これ、いざ滑ってみたらお尻が痛くてたまらない。
摩擦で熱が生じて焼けそうになる。
しかし途中でやめるのもナンなので我慢して下まで。
後で温泉に入ったらヒリヒリして痛かった。


丘の上に戻る。あらためて見下ろしてみる。
田舎町の雄大な眺めが広がる。
日々暮らす中でこんな風景があるならば、生きていくことも少しは楽になるだろうと思った。
辛いとき、寂しいときにこれだけの視界の広がりがあるならば、どれだけ癒されるだろう。


一段下の遊技場へ下りていく。
トランポリンが壊れて、立ち入り禁止になっていた。
娘ががっかりする。
ずっと壊れたきりなのだという。市にお金がなくて、直せないのかもしれない。
ネットを上っていくのがあって、僕は恐る恐る足をかけて上っていく。
中学校の部活なのか、トレパンにTシャツ姿の女の子たちが
坂道を駆け上がってきて、丘の頂へと消えていく。


家に戻る。旦那と初顔合わせ。
旦那の車に乗り換えて、竜神温泉へ。
オカムラさん、温泉好きでしょ?」ってことで。ありがたいもんである。
和歌山県内を山の中、ウネウネとうねりながら東へ東へと進んでいく。


山の中を分け入って、川に沿って、車は進んでいく。
あちこちに橋、特に吊橋。
鮎釣りをしている人たちの姿をよく見かける。
途中、お土産屋に立ち寄って休憩。
「じゃばら」という名の柑橘系果物の缶ジュースを飲む。
この地方名産らしいんだけど、みかんとすだちの間のようなどことなく甘酸っぱい味だった。
このお土産屋のすぐ目の前にダムがあって、小さな穴から水が放出されていた。
ほとばしる水の流れ。そして川が続く。


竜神温泉の元湯に到着する。山奥。秘湯ムード満点。
でも、さすがに近年秘湯でもなんでもないようでシ
ルバーウィークの初日、駐車場はそれなりに混んでいた。
http://www.wecom.jp/ryujin/contents/spa/motoyu.html


「日本三美人の湯」の1つ。
(残り2つは群馬の松ノ湯温泉と島根の湯の川温泉
肌がツルツルになるんだろうな。
入ってみると、確かにそんな感じ。硫黄とか鉄の雰囲気はなく、ほのかに白い。入りやすい。
内湯に入って、露天風呂へ。
露天と言ってもたいしたことはなし。景色は大差なく、岩がゴツゴツしてるので内湯に戻る。
ボケーッと取り留めのないことを考える。


出てきて、しばらく休む。
無料の足裏マッサージ器が空いていたので使わせてもらう。


和歌山は温泉がたくさんあって、今回僕を案内するにあたって、
日本最古の温泉として世界遺産にも指定されたという湯の峰温泉の「つぼ湯」や
とにかくディープだという和歌山市花山温泉も候補に上がったんだけど、
前者はつぼという名だけあって小さいし、
後者は茶色い湯が「体を洗わないでください」と言われるようにとても濃いものであって
どちらにせよ小さい娘を連れて行くには望ましくないと。
僕としては和歌山初めてなのでどこに行ってもオッケーで、
また機会があったら何年後かにつぼ湯は入ってみようかなと。
花山温泉は明日時間があったら入ろう、となるが時間がなくて断念)


元湯の建物から出る。
坂道を下った奥には民宿が立ち並ぶ。
こういうところに1泊してのんびりできたら、いいだろうな。


17時を過ぎて辺りは暗くなる。
右に左にカーブを切りながら山道を進んでいく。