青森帰省その1

昨晩卒業論文を提出して、「離」が一通り終了した。
それに合わせて、今日と月曜と会社を休んで青森に帰ることにした。
離のカリキュラムでは僕の中のあれこれを触発されたが、
そのうちの一つが故郷、津軽のこと。
いてもたってもいられなくなった。


朝5時半に目を覚ます。
腹が痛くてしょうがない。前の日、激辛を食べたのがやはり失敗だった。
そこから先ずっと起きてて、何度もトイレに。
洗濯をする。荷物をまとめて、ガスの元栓を締めて、駅へと向かう。
トイレで以前の Rockin'on を読んでいたら
Them Crooked Vultures のジョン・ポール・ジョーンズのインタビューを見つけ、
Led Zeppelin が聞きたくなる。
今回のテーマは原点帰だと、iPhone の曲を入れ替える。
4枚目から7枚目までを入れる。
4枚目を聞きながら、駅へと向かう。この前聞いたのはいつだろう?


ジョー・R・ランズデールのパップとレナードのシリーズ、
『バッド・チリ』を読み始める。
全てが終わって身軽になって、今は気心知れた軽快な読み物を楽しみたい気分。
新幹線の中でいつもの中華や串カツで缶ビールを飲んでいるうちに、
気持ちよくなって寝てしまう。


八戸から特急に乗り換える。
12月に新幹線が青森まで開通して、このルートはこれが最後か。
本は読まず、1時間の道程、なんとはなしに風景を眺める。
野辺地から浅虫温泉までの鉛色の陸奥湾
もしかしたらこの風景を見るのも人生最後になってしまうかもしれない。


駅を出て、新町を歩く。
さくらの百貨店の地下で桃屋じゃないが、
ヱスビーの方の辛くないラー油を見つけて買う。
あと、青森県民なら誰でも知っている、スタミナ源タレのドレッシング。
成田本店で津軽弁の方言詩人高木恭造の詩集『まるめろ』を買う。
バス停に行くとちょうど出たばかりで、しばらく待つ。
『まるめろ』を読む。35歳の今、その声が心に染みる。


帰ってきて、ノートPCを立ち上げる。
前回3月に大阪で使っていたときにタッチパッドをOFFにしてそれっきり、
忘れててマウスは持ってきていない。操作できず・・・
PCを見たらサポートセンターの電話番号が書かれていて、
掛けてみたらなんとかなった。
僕と同じPCを用意して一緒に操作しながら丁寧に説明してくれた。
ありがとう、東芝
そうだよ、タブキーだよ。
仕事の場だとすぐ思いつくのに、プライヴェートになると急にだめ。
ISP業界の仕事をしているが、やはり決め手はコールセンターだなあと思う。


そういえば、新幹線は平日だから空いてるかと思いきや満席。
周りはおばさんのグループばかり。
そうか、JR東日本のキャンペーンに釣られて
せっせとツアーで北東北を訪れているのだ。
賑やか、というかうるさかった。
でも、集団だと僕もはしゃぐので文句は言えない。


夕方、風呂へ。
外を歩いていると風が冷たくて気持ちいい。
国道沿いのミニストップでボディソープを買う。
高校生の女の子たちが誰と誰が付き合っていると盛り上がっている。


湯船に入る。
アレはもしかして中学の同級生ではないか? と目を凝らして見るつもりが、
その奥の水風呂から全身刺青の若いものがザバーッと。
慌てて目をそらす。
それにしても20年以上会っていない同級生に
どう話しかけて、何を話すべきなんだろう?
特徴のある顔なので間違いはないのだが、結局話しかけず。


夜は母のカレー。
その後、牛タンの刺身でビールを飲む。
鮮度が命なので、東京でもそうそう見ないよ。
堪能しました。


これから先は『まるめろ』を読みながらまったり過ごす。