那覇一泊ツアー その3(国際通り)

モノレールに乗って、始発の那覇空港から県庁前の駅へ。
車両の先頭、運転席の真後ろに並ぶ席に座って眺めがいい。
那覇はけっこう開けてるね、という印象をもつ。
緑が多そうでゆったり気味の雰囲気があるが、
それでも日本の中堅都市であることには変わらない。
モノレールは僕らみたいな旅行者だけではなく
高校生や地元の人たちを乗せて走る。心なしかのんびりしている。
台風が遠くで近付いているということもあって
風が強く椰子の木っぽい南国の木が揺れている。


先輩が見つけた無料の沖縄「るるぶ」をガイドブック代わりにする。
無料だけあって広告がメイン、店のクーポンを集めたようなもの。
しかし国際通り周りの地理が分かった。
いやー今回本当に想定外で観光で那覇を見て回ること、一切考えていなかった。
なのでどこに何があるのか分からず。
首里城那覇市内にあると知ってじゃあそれは見るか、となる。
しかし、有名な「沖縄美ら海水族館」って那覇じゃ全然ないんですね。
るるぶ」を見ても場所を見つけるのに手間取った。
ようやく見つけて、那覇沖縄本島の南端にあるとしたら
水族館は反対側の方。これってレンタカーがないと無理。
同じく有名な「青の洞窟」はその間ぐらいか。
いやー、もしかして那覇市街から出られないとしたら
沖縄って見るものあんまりないのか?
台風が直撃して足止めになるってよほど運の悪い人であって、
この僕には無縁のことと思っていた。それが遂に・・・


15分ぐらいで県庁前の駅へ到着する。国際通りの入り口。
「おきなわや」という大きな土産物屋の看板と店舗がホームから見えた。
国際通りを歩いて、昼食べる場所を選ぶ。
通りの両方とも土産物屋ばかり。
地域限定ぷっちょだとか土産物全般を扱う店だったり、
黒糖といった特産物に軸足を置いた店だったり、泡盛専門店だったり。
泡盛専門店は軒先に、客寄せのためなのだろう、
ガラスの甕にハブをつけた酒を飾っている。高いのだと一甕15万。
通りは賑やかでカラフルでどの店もコマゴマとしたみやげ物でつまっていて、
まるで沖縄版の原宿のよう。
「日本一ふざけたTシャツ屋(自称)」ってのの店舗があちこちにあって、
「海人」や「島人」と書かれたTシャツに混じって、
「裸で何が悪い」とか「こんな会社やめてやる!」って書かれたTシャツを売っていた。
いろんな単語やいろんなセリフの、いろんなカラーのがあって、
オーダーメイドもできるとのこと。
http://www.cosmic-world.net/search/index.php?cate_id=1100


昼時。さっそく沖縄料理を食べるかと探すが、
土産物屋ばかりでこれはという店が見つからない。
石垣牛やアグー豚、エビの鉄板焼き・ステーキの店ばかり。
そのうちの一つ、一番シックで一番高そうな「翆」という店に入る。
http://r.gnavi.co.jp/f194403/


メニューは全てコースで
オーストラリア産特選テンダロインステーキで\2,940から。
石垣牛のももステーキが\5,040から。一番高いヒレステーキだと\12,390となる。
石垣牛のももステーキにする。ま、いいか。
予定が狂ってつかえるお金はたくさんある。
女性スタッフが目の前の鉄板で丁寧に焼いてくれる。さすがにうまかった。


メニューを書き写すと、
 ・サラダ
 ・野菜のオリーブ炒め
 ・島豆腐と紅いもの鉄板焼
 ・メイン・ディッシュ
 ・ゴーヤ・チャンプルー
 ・中味のおすまし
 ・新潟コシヒカリ炊立て御飯
 ・お漬物
 ・沖縄風ぜんざい


ビールを3杯飲んで、後輩が頼んでたエビが食べたくなって僕も一尾追加。
半分に切った伊勢えびをオリーブオイルで焼く。頭はヘラで煎餅のようにつぶして焼く。
自家製の粗造りなタルタルソースにつけて食べる。肉もさることながらエビもうまかった。
肉はミディアム・レアで。
2/3を最初に焼いて、残り1/3を食べてる途中に焼いて、アツアツが食べれるようにする。
この気配りが嬉しい。
炒めたガーリックチップを付け合せに
小粒の唐辛子を一本丸ごと入れた特性のソースにつけて食べる。
鉄板でジュワッと手際よく炒めるゴーヤ・チャンプルーもよし。
おすましは椎茸と、あれはなんだったのだろう?
ミミガーっぽいコリコリした何かを柔らかくしたものだった。
デザートはカキ氷を乗せた沖縄風ぜんざい。


ホテルがそのすぐ裏にあって、チェックイン。
荷物を置いてさっそくまた国際通りへ。
僕は歩いている途中で気になったアロハシャツの店に入る。「MANGO HOUSE」
http://www.mangohouse.jp/
さっそく一枚買う。赤とオレンジでヤンバルの森を描いた派手なやつ。
6,000円と安い。着てたTシャツを脱いでこちらに着替えて沖縄を歩く。
「MANGO HOUSE」は国際通りの端から端まで4軒ぐらいあっただろうか。
その他にも古着屋系のアロハの店を物色する。


宮里藍応援カフェと書かれて看板に大きく顔写真の載った店があった。


歩いているうちにたまたま目に留まった泡盛の店に入る。
取り扱っている銘柄の数については県内最大級だという。
地下を降りていくと蔵にずらりと並んだ泡盛の数たるや壮観。
数え切れない。覚えられない。
いくらでも試飲可能ということで店の人にあれやこれや飲ませてもらった。
芋焼酎っぽいもの、飲みやすくさらっとしているもの、
コクがあって後からじわっと来るもの。
7・8種類飲ませてもらったが銘柄は1つも覚えられず。
ハブ酒について聞く。ハブが入っているとそれなりにエキスが出るが、
永遠に出続けるものでもなく、結局は見た目とか飾りの意味合いが大きい。
一回飲み切ったらそれで終わりではなくて、
ハブ酒専用の泡盛を継ぎ足すことができる。
次に聞いた話で、沖縄に住んでいる人に好きな銘柄は何ですか?
と聞くと「残波」と答える人が多いけど
それって限定品で手に入りにくいとかそういうことではなくて、
地元のマックスバリュで普通に買えて
ただ単にいつも飲んでるというだけとのこと。
あと、沖縄の人は夜延々と飲むためロックではなく、
ほとんどの場合水で割って飲む。
お土産用にハブ酒の小さなビンと泡盛のミニボトル、
会社で配るために何種類かのハイチュウを買う。
食べるラー油のいろんなのが出ていて、2種類買う。
これら宅配便でお客さんのオフィスに送る。


食べるラー油は沖縄のいろんなメーカーから出ていて、
10種類ぐらいはあったのではなかろうか。
やはり島唐辛子泡盛にという食材。


名物といえば、空港で「やぎみるく」というのが売られていた。


泡盛を買ったのは「古酒家」という店。
http://koosya.jp/


その隣の「鍵石」という民芸品の店にて、母から頼まれていた湯飲み、
これでいいだろうというのを見つけて青森に送る。