那覇一泊ツアー その4(首里城)

国際通りの反対端まで行って、モノレールの牧志駅から首里駅へ。
夕暮れの中をゆっくりと走っていく。
あ、あれが城なんだろうなという小さな森が目の前を通り過ぎる。
吊革広告を見て、モンゴル800の主催するフェスが
10/2(土)と10/3(日)に宜野湾市の公園だったかで開催されることを知る。
初日のトリが奥田民生で、次の日がYO-KINGだった。見たい。
沖縄のフェスって心地よさそう。


駅を出てしばらく歩く。首里城の周りが公園となっていて、階段を上っていく。
東屋を中学生か高校生の女の子たちが集まって楽しそうに話し込んでいる。
公園の坂道から見下ろす民家のつくりが瓦が丸まっていたりで沖縄っぽい。
門に差し掛かる。末広がりで筋の多い屋根の構えが
どちらかと言えばソウルで見かけたものに近い。
日本というよりはアジアなんだな、と思う。
「勧会門」をくぐって、中に入る。またさらに石段を上る。
正殿へ入るための入場料800円を払う。高い。
(後で気がついたんだけど、JTBから受け取ったあれこれの中に
 無料で入れるクーポン券が添付されていた。もったいないことをした)
首里城については、
http://oki-park.jp/shurijo-park/index.html


首里城そのものは沖縄戦により破壊され、今あるのは復元されたもの。
その工事も完全には終わってなくて現在も続けられている。
この一帯は世界遺産にも登録されているが、城そのものではなく城跡として。


奉神門から御庭へ。右も左も朱塗り。日本唯一の赤い城だという。
だけど正殿は工事中。
本当ならばこの18日の土曜日と19日の日曜日、
「中秋の宴」という古典芸能を披露する催し物が開かれることになっていたのに
台風の影響で中止。御庭にはステージだけがポツンと残されていた。


本来、南殿→正殿→北殿と辿るはずが、よく分かってなくていきなり北殿へ。
これが首里城の歴史をパネルで紹介したり、
ビデオを流していたりその隣がお土産屋でなんだかがっくし。
なんだ全国各地にあるミニ博物館系の城だったのかと。
母に送る絵葉書と自分用に琉球全図の大型絵葉書を買う。
続けて南殿へ。こちらの方はあれこれと珍しい文化財を展示していた。
(でも実は何があったのかあまり記憶がない)
人気のない通路に琉球王朝歴代の王様の肖像画の複製が飾られていた。
正殿へ。朱塗りの豪華な玉座と、改修作業の手順を紹介するコーナーがあった。
やはり復元されたものだけあって、
何かひたひたと歴史の重みを「気」として感じさせるものに乏しい。
博物館の展示の、原寸大の模型の中を歩いているような。


奉神門を出て外へ。
適当にブラブラと歩いているうちに高台へ。那覇の街を見下ろす。
風が強くて、背の低い壁に座っていると気持ちがよかった。
さらにまたブラブラと歩く。西の方に坂を下っていく。
朱礼門はくぐらず。駅へと引き返す。
途中、池を見つけて寄り道をする。円観池というらしい。
天女橋を渡ると弁才天堂というこじんまりとしたお堂がある。
白地に赤の模様の入った水鳥が何羽もいて、
人を怖がらないのか近寄っても逃げない。


日が暮れる。
モノレールの駅まで引き返して、牧志まで戻る。
夜はホテルの部屋の案内で見かけた「沖縄プロレス」を見て、
その後沖縄民謡を聴きながら酒を飲むということにする。


(話の流れ的にここじゃないんだけど、忘れないうちに。
 那覇に行く間はことあるごとに出会う人で会う人皆から
 那覇は始めて? もしかして今回の台風で足止めに?
 と聞かれた。やがてこちらからも聞かれなくても、
 いやー石垣島に行きたかったんですよね・・・、と言うようになった)