10/4-10/8

10/4(月)


起きたら布団をかぶっていなかった。
なんとなく風邪っぽい。なんとなく喉が痛い。
葛根湯を飲んで出社。
クールビズも終わって上着を着てネクタイを締めて、
熱いのにお茶を何杯も飲んで汗をかこうとする。


9時の始業前と昼休みと、情報処理の問題集を黙々と解く。午前IIの章。


最近店を開拓してないのはよろしくない、と
昼、「三好弥」というとんかつ屋に行ってみる。
まんてん」「キッチン南海」以外のカツカレーで検索したら出てきた。
古きよき普通のとんかつ屋。カレーも超オーソドックス。
カツが揚げたてでそれがアツアツのカレーの中に潜り込んでいると口の中を火傷した。
個人的には好きな味だった。今度はカツ丼を食べてみよう。


夜、新宿のバルト9で『シングルマン』を見た。
夜メシ替わりにホットドッグ、ポテトフライ、コーラのセット。
昨年のベネチア国際映画祭コリン・ファースが主演男優賞。
確かに、この演技は賞賛に値する。
セリフや動作ではなく、その身体、表情、存在感で全てを語る。
監督のトム・フォードって全然知らなかったんだけど、
グッチのデザイナーだったのだという。セレブ級の。それが映画監督に転進。
映像へのこだわりがちょっと強いかな、と感じつつも、
しっかりとした芯のある監督だと思った。
シングルマン』という作品自体は僕的にはどっか物足りないところがあるんだけど、
3作目・4作目と重ねていくうちに巨匠への階段を着実に上っていきそう。
このところ TSUTAYA DISCAS ではベネチア国際映画祭で入賞した作品を
まとめて借りて観たんだけど、カンヌとはまた違ったよさがあっていいね。
コクと旨味がある。


帰ってきて、まだ21時。
ガス・ヴァン・サント監督の『ジェリー』を観る。
何の理由も背景も語られず、突然始まって終わる。
ケーシー・アフレックとマット・デイモンが荒野を何日も何日も何日もさまよう。
ものすごく寓意的。この映画についてはまた別途ちゃんと書きたい。
しかし風邪薬を飲んで後半はとても眠かった。


23時半に眠る。


帰ってきたちょうどそのときに母から電話。
先日の戸籍謄本が届いたという。
これからもまだ東京で働くのか、と言われる。

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10/5(火)


昨日はスウェット上下に靴下を履いて寝た。
まだ多少風邪気味。
この日は事業部キックオフということになっていて、大門の貸し会議室に集合。
社長、事業部長、部長のプレゼンを聞く。
今期のテーマは「全員営業」なのだそうな。
各部とも厳しい予算を詰まれる。


終わって、せっかく大門・浜松町にいるのだからと
「山猫屋」にてPJメンバーと昼飯。
久々に入ったんだけど、この店はやはりいいね。
ゴーヤチャンプルーと迷って、ポークと卵焼きの定食にする。
ハーフサイズの沖縄そば付き。


夕方から風邪が治ったように感じる。復調する。


夜、皇居沿いに日比谷まで歩いていって、東宝のみゆき座へ『悪人』を見に行く。
その前に晩飯として地下鉄丸の内線の銀座駅改札を出たところにある
カレースタンド「からなべ屋」に行こうと考える。
昔よく、仕事帰りに食べたなと。
しかし行ってみたら閉店、というかこの辺り一帯が工事中だった。
イトシアに移動して牛タンの店を見つけ、牛タン・とろろ・麦飯の定食を食べる。
ご飯は小ぶりの茶碗に一杯のみ。おかわりはしない。
夜は食べる量をセーブする。


『悪人』を見終わって帰ってきて、あれこれ考える。
午前0時前に眠る。

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10/6(水)


神保町のカツ丼・カツカレーを再度捉え直そうと思う。
昼、「青新軒」にてカツカレー。ここは何度か食べたことがある。
悪くはない。


来週後半、久々の和歌山出張となる。
来週末の大腸内視鏡の検査はクリニックに電話をかけて翌週にずらす。


帰って来て、例の作業を再開。22時過ぎまで。
その後『ある朝スウプは』を途中まで観る。
10年ぐらい前のPFFでグランプリ。


宮本常一『忘れられた日本人』を読み終える。


午前0時に眠る。

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10/7(木)


昼、先日の「三好弥」を再訪して大カツ丼。
700円で食べられるカツ丼としてはそれほど悪くはない。


このところあれこれ忙しい。仕事をサボれない。
打ち合わせが長引いて定時で帰れず。


夜、バナナとトマト。
『ある朝スウプは』の続きを観る。
パニック障害により世の中から隔絶された青年が新興宗教にのめりこむ。
同棲する女性はそんな彼を怒ったり、許したり、支えになろうとするのだが・・・
全編ほぼこの2人だけ、しかも2人が住む部屋の中だけ。
他の人が訪れてきたり、2人が外に出る場面は数少ない。
なのに見入ってしまう。映画の撮り方が工夫されているとかそんなでもなく。
なんだか得体の知れない存在感だけで90分を見せきってしまう。


その後、マレーネ・ディートリッヒ主演の『嘆きの天使』を観る。
1930年の映画。戦前の映画を観るのは僕としてはとても珍しい。
マレーネ・ディートリッヒに翻弄された挙句それまでの生活を捨てた主人公。
年老いて、くたびれて、なんだか見ててやるせない。


例の作業は少しだけ。
午前0時に眠る。


和歌山のホテルを予約する。
新幹線で行くか飛行機で行くか悩む。

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10/8(金)


今週は朝出社してからと昼休みは情報処理の試験の問題集を解いている。
試験は再来週の日曜。17日。
このままだと終わらないので明日からの3連休も部屋で取り組むことにする。
手も足も出ないってことはなく、どうにか合格ラインにはあるように思う。
僕が受ける「ITサービスマネージャ」は
設問でものすごく当たり前のことを聞かれて、
問題集の回答を見ても当たり前すぎることが書かれていて
「え? そんなんでよかったの?」と。そんなことばかり。
回りくどく裏の裏まで考えて失敗する。


昼、先日の「三好弥」に行く途中で見かけた
靖国通り沿いのラーメン屋「麺屋麦亭」に入ってみる。
魚介系のダシにあっさりとんこつを掛け合わせたかのような。
ごく普通。2回目はないな。


金曜ともなると疲れていて、午後の打ち合わせもイマイチな発言となる。
帰ってきて、何もする気がなくなる。
DVDを観てビールを飲んで、それ以上何もしないことに決める。
先日とある方から勧められた吉田修一原作、行定勲監督の『パレード』を観る。
何かがどっかが歪んだ、淡々とした共同生活を送る若者たちの話。
僕に勧めた人は「底意地が悪い映画」と評していたけど、僕にはそれほどでも。
僕自身がどっか歪んでいるのか。


その後、『ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー
監督は『フォー・ウェディング』のマイク・ニューウェル
ルパート・エヴェレットミランダ・リチャードソンが出ている。
殺人を犯してイギリスで最後に絞首刑を受けた娼婦ルース・エリスの実話を映画化。
1950年代のイギリス。
ミランダ・リチャードソンがなかなかいい。この人はやはり実力派だな。
ルパート・エヴェレットは8月に見た『アナザー・カントリー』が出世作
この前観た『シングルマン』のコリン・ファースがもう一人の主役だった。
このつながり、符合のことを考える。


最後にもう1本、『特攻野郎Aチーム』のベストセレクションから1本見る。


TSUTAYA DISCASで借りた2本を封筒に詰めてポストまでもっていく。
帰って来て寝る。午前0時半。


HMVにてポイント15倍セールをやっていて、冬のボーナスを当て込んで大量に買う。
その頃届くように(その頃カードの引き落としになるように)、
取り寄せるのに1ヶ月以上かかるものを混ぜ込む。