8時に目が覚める。
『アメリカン・ベスト・ミステリ 2009』を読み終える。
今回「そんな読めないだろう」と少なく見積もっていたら
持ってきた本が全然足りなかった。読むものがなくなる。
近くに本屋はなし。昔小さいのがあったけど、つぶれた。
せっかくの元日、青森駅前まで出て善知鳥神社にお参りして
そのついでに成田本店で本を買うことにする。
朝食代わりのうどんを食べてバスに乗って出かける。
前から読みかけだった倉橋由美子の初期短編集(「パルタイ」など)を読む。
西口で下りて青森駅へ。
駅前には新年にふさわしく太鼓を演奏する4人のグループ。人だかりができていた。
LOVINAで東京へのお土産を買って宅急便で送る。
今回はオーソドックスに「いのち」にする。
LOVINAや青森駅近辺はそれなりに人が出ていたように思う。
12月4日、青森新幹線と共にオープンしたばかりの「A-FACTORY」に入ってみる。
http://www.jre-abc.co.jp/ JRの事業らしい。
陸奥湾に面した、モダンなデザインの建物。
リンゴのドレッシングやジャムなど、青森各地で商品開発された食料品が
きれいにディスプレイされて売られている。
気付かずにいたのでちゃんと見れなかったけど、
1階には県産リンゴでつくるシードルの工房もあったようだ。
確かに大きな銀色の貯蔵槽(?)が並んでいた。
2階でそのシードルを飲むことができた。300円。
淡い上品な味わい。アルコールは低め。お土産にいいかもしれない。
その他に Soup Stock のようなおしゃれなスープ専門店や、
十和田バラ焼きなどを提供するグリルなどがあった。
隣には「ワラッセ」という”ねぶたの里”的な施設もできたようだし、
今後はこの辺り観光にいいだろうね。もっと早く作るべきだった。
(会社の先輩が欲しがっていたリンゴのケチャップは見つからず)
この「A-FACTORY」の奥に青函連絡船の「八甲田丸」
今日はというか今年は珍しく雪のない元日となる。
台風一過のような昨日とは打って変わって穏やかな晴天。
そのまま”ウォーターフロント”を歩く。
桟橋をアスパムの方へ。
海は鉛色ではなく藍色でもなく、ライムグリーンに見えた。
そんなふうに見えるということに自分の中での変化のようなものを感じる。
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善知鳥神社へ。
元日ともあって参拝客が列を成している。
生まれて初めて、並んで初詣。20分ぐらい並んだろうか。
12時に近付いてどんどん増えてくる。
僕が帰る頃には行列は神社の外にまで増えていた。
おみくじを引く。小吉。
なんかもう何年も小吉と中吉を行ったり来たりしている。
大吉を引いたことがない。記憶にない。
こんなことが書かれている。よみびとしらず。
「紅の涙の雨にぬれしとて 蓑を着てとる うとう やすかた」
(善知鳥も安方もこのあたりの地名)
このみくじにあたる人は、禍変じて吉となる心があり、
まことに大吉のみくじであるが、心の持ちようが悪く、
行いがよくなけれあ、かえって悪くなります。
何事に有りても素直な心を養うべし。
●失物 小さい物は出ます。
●願望 小望なら叶います。
↑この辺りが小吉っぽい。
●病気 本復します。
↑昨年痔の手術をしたわけだし、快復しないと甲斐がないですよ。
●縁談 あまり急いでも又ゆっくりでもよくない。
ほどほどにです。
●職業 自分の心に任せることです。
↑意味ありげ。でも、何も言われてないに等しいような。
●争事 勝ちます。
↑ここだけ力強く断言されても。
●子宝 望みが叶います。
↑そんなこと言われても。
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帰りに成田本店へ。
あれこれ迷って、
村上春樹の訳したグレイス・ペリーの第一短編集『人生のちょっとした煩い』と
(こちらも表紙はエドワード・ホッパー)
レイモンド・チャンドラーの短編集とする。
あと、帰りの新幹線で読もうと、Rockin'on と JAPAN の最新号を。
隣のさくら野で明日、親戚の家を訪れるに当たってもっていく焼酎を買う。
東京駅で買った2本の焼酎は1本は別の親戚へ、1本は昨日立ち寄った妹の旦那へ。
自分では飲めず。
今後は焼酎を何本も買って事前に送っておくのがよいかもしれないと考えた。
バス停へ。30分待つ。
帰りのバスのアナウンスで
「青森のソウルフード”味噌カレー牛乳ラーメン”は市内5店舗で」などと。
すっかり名物。町おこしのシンボルかのようだ。
ちょっと前まで知る人ぞ知るだったのに。
時代は変わる。