7日目:3/17(木)

昼見たらYahoo!ニュースのトピックスに
「朝ドラ「てっぱん」19日再開」とあった。
テレビ欄を見たら「3年B組金八先生」の再放送とか
「欽ちゃんの仮装大賞」の名場面集とか。
そうか。僕は普段テレビをつけてもNHKしか見ないんで
もうこの1週間ずっと報道特番しかやってないと思ってたんだけど、
そうでもなくなってきたんだな。


行方不明の家族や友人を探すための拡散は昨日から減ってきたように思う。
その分、「電力会社の社員を装ってレイプ」とかみもふたもないデマが増えた。


昨日から寒くなって、被災地では大雪。
避難所で亡くなるお年寄りの方も増えてきた。
インフルエンザが流行っているというニュースも見た。
被災地では依然として厳しい状況が続く。
食料もガソリンも医療品も全然届かない。


都心に限っては峠を越えたかもしれない。
普通の人は普通に落ち着いて日々を過ごしているのに
一部の心ない人たちの行動や不安に駆られた人たちの行動が
世間一般の流れのように思われている。
そんなふうに感じる。


東京もまた寒くて、節電のオフィスはスーツでは寒くて
1日中コートを着て仕事をした。
昼間照明をつけないのも慣れてきた。


この寒さで今日の夕方は電力の需要が増して、停電の恐れがあるという。


昨晩ようやく旅行会社から旅程表もろもろのPDFファイルが届く。
もう後戻りきかない。出発は明日の朝早朝。
非国民的だな、と自分でも思う。
でも今は意味合いがここ数日で変わってきて、
東京を離れることではなくて、その分を募金に回すべきではないかという意味で。
身の回りの人のツイートも、思い切って大きな額を募金したとか。
(東京を含め)地域経済が立ち行かなくなるのもなんだから自粛せず、
これまで通りお金を使えばいいじゃんとここ数日思ってきたけど、
それはそれで自分に都合のいい解釈をしているだけなのかもしれない。


「自分は正しい」という思いは
そのままほっとくと少しずつ歪むようになっている。
悲しいことだけど、世の中というより
人間という生き物がそういうものなのだと思う。
だから身の回りの人と、あるいは遠くの人と、
リアルに話すということが大事になってくる。

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ここまでが昼に書いたもので、ここからが夜。


「予測不能の大規模停電の恐れ」ということで
海江田経済産業相から節電のコメントが。
会社からも大事な要件の無い人は早めに帰りましょうと連絡が。
他のメンバーがリリース作業で忙しくしているのを横目にこっそりオフィスを出る。
16時半にオフィスを出たか。東京駅では普通に丸の内線に乗れた。
新宿の辺りで激混み。しかし、特に遅れはなく、荻窪まで戻ってくる。
今夜もまた帰宅難民が発生するか…
計画停電も拡大するとのこと。
もう落ち着いてきたんじゃないかとタカをくくると、何かが起きる。


こんなときに考えるのは明日の朝羽田まで行けるか。
羽田から飛行機が飛ぶか。
どこまで自分は利己的なのか。


母に電話する。留守電に折り返す以外に、自分から掛けたのって何年ぶりか。
特に困ったことなく生活できているようだ。灯油も食べ物も。よかった。
電話の向こうでラジオの話し声がした。


夕方からTwitterの調子がよくない。
負荷がかかりすぎているのか。
Twitterが使えなくなってしまうなんて、考えもしなかった。


明日の旅行の準備をして、さっさと眠ってしまおうと思う。


会社の災害対策本部のTwitterアカウントが作成されていた。


足元のセラミックファンヒーターだけにする。
寒さで手がかじかむ。


みずほ銀行の全ATMがストップするが、今回の震災とは関係がないとのこと。


大規模停電が回避される。


21時半に布団に入る。とても冷たい。
ウツラウツラしている間に余震が。とても大きい。