博多〜釜山 その5(3/19:サムルノリ?)


「東莱ハルメパジョン」を出て駅に戻り、1号線を北に2駅の「温泉場」へ。
この駅はその名の通り、昔からの温泉地となっている。
町のあちこちに銭湯や足湯があるようだ。
駅を出ると目の前に大きな幹線道路。それほど交通量は多くない。
ひなびた、ってほどでもないが釜山中心部から離れ、どこかうっすらと色褪せている。
それでも高層ビルがポツンとひとつ、マンションなのかホテルなのか唐突に建っている。
「ビートル街歩きマップ」に載っていた「虚心庁」という大きな温泉を探す。
http://www.jrbeetle.co.jp/plan/map_pdf/map02.pdf


温泉街っぽい雰囲気がなくもなく、
観光客向けの飲み屋みたいなのがちらほらと片寄せあっている。
景気のいい感じはあまりしない。熱海に近いのかもしれない。
「虚心庁」の建物が見つかる。
温泉というよりはホテルの別館のようで、2階が結婚式場となっている。
マップによれば1階がドイツ地ビールのビアホールとなっているのに
日本レストランに変わっていた。それだとちょっと湯上りに入る気にならず。
案内の掲示がなくてどこに温泉の受付があるのか最初分からず、まごつく。
エスカレーターに乗って3階へ、と気付くまであちこちうろうろした。


入湯料は土日ということもあって、10,000ウォン。
受付で鍵のついた手首に巻くやつをもらい、下駄箱にスニーカーをしまう。
鍵の番号のロッカーにて着替える。この辺り日本の健康ランドと仕組は全く同じ。
大浴場へ。明るく大きな円形のドームの下に、同じく大きな円形の風呂が広がっている。
やはり日本のと雰囲気は一緒。
もっと暗くて古びたこじんまりとしたのを想像していたので、あれれ? という感じ。
韓国ならではの、釜山ならではの、という要素は特に見当たらない。
ま、いいかと思って風呂の中へ。


フーッと一息つく。
あれこれ考えるべきことはあったけど、いったんは何も考えずにボーっとする。
露天風呂に入ってみて、低温のサウナと蒸気のサウナに入って。
半身浴用の風呂ってのがあって
風呂の中からベンチのような台が突き出ていて、うつ伏せになれる。これいい。
緑色の薬草の湯や塩風呂なんてのもあった。
テレビの見れる風呂に入ると、ニュース。やはり地震の話題。
「フクシマ」「マイクロ」といった言葉が聞き取れる。
東芝が全世界の1/3のフラッシュメモリを生産していると英語の字幕が入る。


アカスリがあったので生まれて初めて受けてみる。
学生のバイトのような男性が腕に粗い布をグルグルと巻いてゴリゴリとこする。
顔にタオルを当ててたのでどれだけの垢が落ちたのか分からないけど、確かに気持ちいい。
アカスリは15,000ウォンで1,000円ちょっと。
この値段だったら日本でも定期的にしてもらいたいところだが、こんな値段ないよね。
マッサージも、となると40,000ウォンだったか。急に高くなる。
お金はなくもないんだけど女性だったらね、とやめておく。


もう一度風呂に浸かって上がったときにちょうどよく寝椅子が空いたので寝転がる。
気がつくと寝ている。1時間近く眠っていた。
目が覚めたとき、なんだかとても心地よかった。


「虚心庁」を出て駅まで戻って、西面へ。地上に出てみる。
釜山ではここが一番の繁華街なのか。新宿に当たるような。駅も地上も人通りが多かった。
大きなロッテ百貨店があって、その脇が屋台がずらっと並ぶ通称「うまいもの通り」
まだ16時前でほとんどの屋台が店を開けるところだった。
早めに開けてた店のいくつかで既にして大勢の客が楽しそうに飲んだり食べたりしていた。


目当ては『Beetle Busan Book』に載っていたブデチゲ専門店だったんだけど見つからず。
(「正統ウィジョンブ・ブデチゲ」日本に帰って検索してみたら地下にあったようだ)
諦めて昨日のチャガルチで夜を食べることにする。
駅に降りていくと騒々しい音がする。
立ち止まって聞き耳を立てると太鼓の音が重なり合っているようだ。
何だろうと思って近づいて行ってみると人だかりができていて、その向こうにステージ。
5人の男女が熱く激しく打楽器を叩いてポリリズムな音楽を奏でていた。
鉦や撥で両面を叩く鼓。床の上に紫の敷物を敷いてその上に座って、民族衣装を着て。
自由自在にリズムが変化していく。次々に放たれるしなやかな剛速球というか。
「サムルノリ」ってこういうのだったか?
http://www.konest.com/data/korean_life_detail.html?no=591
編成が違ったような。グループを指すのかジャンルを指すのかよく分からず。
それはまあともかくとして、これ、思いがけずいいものを見たなあというか。
聞いてるといてもたってもいられなくなる。結局途中から最後まで見た。
(日本に帰ってさっそく「サムルノリ」のCDをオーダーした)


チャガルチの駅に着いて改札を出ると今度は若者たちのグループが
アコースティックな編成で演奏を始めるところだった。
ベースの女の子、ギターとハーモニカの青年、ギター、パーカッション。
壁には大きく、韓国のポータルサイト「Daum」の垂れ幕。
今日は音楽の日、みたいなものだったのか。
彼らこの日、カヴァーを中心に演奏。
1曲目はベースの女の子が歌う、女性シンガーソングライターの曲でどうにも思い出せず。
ヴォーカルが若者に代わって2曲目がU2「One」で3曲目がNirvana「Come As You Are」
4曲目がハーモニカで演奏するブルージーな曲。カヴァーなのかオリジナルなのか不明。
ここまで聞いたところで、地上に出る。