学芸会というもの

近くの小学校を通りがかったら
子供たちの手による学芸会の絵が何枚か貼られていた。
11月末の開催を知らせる、チラシやポスターのようなもの。
白い画用紙にお姫様の絵が描かれている。ほほえましい。
僕のような部外者が見に行っていいものだろうか。
ちょっと覗いてみたくなった。


高学年のを見るときちんと開催時間が書かれていて、
8時半に始まって12時過ぎには終わる。とても短く、あっさりしている。
僕の時には朝から夕方までびっしり進行表が埋まっていたように思う。
体育館にも父兄がぎっしり。時代が違うか。ギリギリ団塊ジュニア
1学年6教室で200人ぐらいとなっていただろうか。
全員が演劇に出るわけにも行かず半分は合唱に回っていたように思う。
それでも「その他大勢」が多すぎ。


引っ込み思案でポツンと教室で本を読んでいた僕は
セリフが一言あるだけの役を毎年。やはり苦痛だった。
もちろん主役級じゃないからということではなくて、
こういう「みんなでやる」演劇そのものの居心地が。


それにしても今思うに、
こういった演劇や合唱や場合によっては器楽演奏のプログラムを組み立てて
それを各学年ごとに1ヶ月か2ヶ月かけて教室で練習して、
直前になるとステージで練習して前日は全学年集まって抜粋で総合練習か。
一大イベントというかプロジェクトというか。
この段取りや取りまとめの大変さたるや…
言うこと聞かない子供たちを相手に。
しかも1回限りでコスト度外視。こんな場、他には無い。
なのに日本全国で開催されていて、皆がそれぞれの世代で体験を共有している。


この舞台裏、映画になってもいいなあと思う。そういう企画があってもいい。
様々なドラマが交錯して笑いと感動のエンターテインメントになりそう。
子役もたくさん登場するし。
先生役が豪華キャストで、父兄役に一癖ある脇役を配して。みたいな。