鬼束ちひろ『Famous Microphone』

個人的に今日一番のニュースは
鬼束ちひろTwitter 開始となるも、即炎上。問題発言を削除。
https://twitter.com/#!/CHIHIROID1980
http://hamusoku.com/archives/7205570.html


「あ〜和田アキ子殺してぇ。」
「なんとか紳介も殺してぇ。」


こういうのを挟んで


「ガン、ガンガン眼科!!!オイィィ!!!!!!」
「異常ありぃぃぃい!!!!イィィぃエェェェェエ!!!!!!」


その後、「鬼」は Twitter に飽きたようで


「ちなみに、ツイート見るのかったるい(笑)もうフォーエヴァー見ないぃぃぃい!!」
「マジ飽きて来た…(笑)。どうしよ。ま、放置放置〜、」
「じゃあねっ!」


ほんとに忘れて、戻ってこなさそうな気がする。


前からあれこれと奇行が取り沙汰されてた方ではありますが…
例えば「包丁の上でUTATANETS」
http://www.youtube.com/watch?v=D2xDcmUKweA


この頃と同一人物とはとうてい思えない。
なごり雪 鬼束ちひろ【ORCHARD HALL LIVE】 」
http://www.youtube.com/watch?v=bgkOYU-yhaE

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ふと、ピンと来て探してみたら先月末、新しいアルバムが出てたんですね。
『Famous Microphone』
なんと、洋楽のカヴァー集。帰りにさっそく買いに行った。


こんな選曲。なかなかいい。最後の曲だけオリジナル。
01.「Scarborough Fair」  (Simon & Garfunkel
02.「Brass in Pocket」   (The Pretenders)
03.「Mother Nature's Son」 (The Beatles
04.「Time After Time」   (Cyndi Lauper)
05.「Desperado」      (The Eagles
06.「Sweet Home Alabama」 (Lynyrd Skynyrd
07.「Take Me Home, Country Roads」(John Denver
08.「You've Got A Friend」 (Carole King
09.「I Need To Be In Love」(The Carpenters
10.「The Rose」      (Bette Midler
11.「Bitter Flavor Road」 (オリジナル)


有名どころの代表曲ばかり、余りに真っ当なセレクションで驚く。
それをトウトウと歌い上げる。
ロックに詳しい人ならば気付いたかもしれませんが、
70年代を中心に60年代から80年代までの曲で占められてるんですね。
一番新しいので「Time Afer Time」の1984年。80年代はこの1曲だけ。


「You've Got A Friend」 はそう言えば最近だとレヨナもカヴァーしてたな。
「Take Me Home, Country Roads」はジブリの『耳をすませば』のあの曲、
といった方が今だとわかりやすいかもしれない。


ブックレットの冒頭にはこんな言葉が書かれている。
「このアルバムには、タイトルのとおり、「有名なマイク」が収められています。
 批判するわけではないけれど、サブ・カルチャーが流行りとされているこの世間で、
 王道を行く。私、鬼束ちひろはいつの時でもそういう歌を歌い、
 そういう歌のように生きています。」


Twitter における姿も、どちらも、今、リアル。
この両極端、強引に振り切るまでの二面性、多面性が
鬼束ちひろの何よりもの魅力なのだと思う。