絶叫マシーンというもの

最近別々の場所で続けて
「え? 岡村さんって絶叫マシーン好きなの?」って話になった。
苦手じゃなさそうだけど、興味もなさそう、という。
バンジージャンプも出始めの頃やったよ、って言うとさらに驚かれる。
(1994年のモスクワ、ゴーリキー・パークの湖の上、クレーンで吊り下げられて)


もう、大好き。
対人関係では引っ込み思案でも、
その他のところでは結構怖いもの知らずなんですね。物怖じしない。


ジェットコースターなりフリーフォールなり、
落ちていく瞬間ってやたら気持ちいいじゃないですか。
そしてあの有無を言わさず引きずり回される感覚。


小さい頃は上京して祖母に連れられて豊島園に行くのが好きだった。
3つあったジェットコースター必ず全部乗った。
富士急は2回しか行ったことなくてそのうち1回は強風でライドもの全滅、
そのたった1度の経験でもあそこは聖地だと思った。
フジヤマに乗ったのかな。腹ばいコースターはなかった。
後ろ向きのコースターも乗った。
時間ができたらひとりでこっそり、新宿からバスに乗って往復したい。
(あわよくば1泊して隣の温泉に入りたい)


僕がディズニーランド好きじゃないのは、
アトラクションにファンタジー性・物語性を付加しているからだろう。
めんどくさい。余計なものはぎ取って、スリルだけがそこにあればいい。
並ぶのも嫌。遊園地の端から端まで歩かなければならないのは許す。
でも着いたらすぐ乗りたい。
ジェットコースターには機能性と効率しか求めない。


高校の友人たちとシンシナティを訪れたときは巨大なテーマパークに行って、
終日そこで遊んで。あれは楽しかったな。
でかいから、そんな待たずに乗れるんですね。
アメリカのテーマパークを回っている人の本をどこかで見かけたことがあって、
肩書きはジェットコースター評論家だったか。
なんとうらやましい職業だろう。
最初に言ったもん勝ち、実行したもん勝ちなんだなあ。