青森帰省その2

8時半起き。曇ってはいるが雪は降らず。午後は雨。
外では何度か雪が落ちてくる。


母があまり食べられないちうこともあり、
朝は焼いた鮭とご飯、味噌汁だけ。
昼は目に付いたヨーグルトとみかん、アーモンド。


雪かき。暖気になって緩んだのか、
昨日屋根から落ちた玄関前の雪を裏にスノーダンプで投げる。
底の方は固まりになって凍り付いている。
下から崩そうとすると母はスコップは上から、と言う。
雪かきについては何歳になっても言われ続けるものである。


終日トマス・ピンチョン『逆光』を読む。
今日一日で300ページぐらい消化することになるか。
上下で1800ページ、今回こっちにいる間に全部読み通せるだろうか。
今書き直している原稿で使えそうなキーワードを拾いながら読む。
トマス・ピンチョンの小説はさすが百科事典的であって
話題が幅広く、マニアックすぎてすぐにもメモが埋まっていく。


17時になっていつもの銭湯(温泉)へ。
空いているかなと思いきや昨日よりも混んでいた。
出てきて着替えていると、何がきっかけだったのか
僕よりも2回りぐらい上の方に80歳ぐらいの方が
戦争体験を語っていた。
昨晩思いっきり泣いていた小さな女の子が今日も来ていた。
昨晩はお母さんのいる女湯で泣いて、
お父さんとおじいちゃんのいる男湯に移ってきた。
今日は最初から男湯へ。やっぱりぐずついている。
お父さんは標準語を離している。
おじいちゃんとの会話も丁寧だ。こちらはお母さんの方の田舎か。
物心ついて初めての青森。銭湯も初めてか。


夜はどこからかもらって、
ずっと冷凍室に入れられていたしゃぶしゃぶを食べる。
テレビをつけるとバンキシャ
横綱日馬富士がモンゴルに里帰りしたときの取材。
日本で書かれたモンゴルの歴史書
お金を出してモンゴル語に翻訳させて本にして小学校に配るとか
日本で不要になった救急車2台譲り受けて病院に寄贈するとか
16歳の頃は貧しい人たちの地区で薪割りを手伝ったとか
年末らしく美談が続く。
絵の才能もあって、子供の頃に描いたという水彩画がうまかった。
他、テレビは見ない。
トマス・ピンチョンを読み続けて夜を過ごす。
Rachael Yamagata や Solveig Slettahjell を聞きながら。