地下鉄読書

自分にとって最も気楽にかつ集中して
本が読める場所は地下鉄の中だと気づいて、
途中で乗り降りありつつも
土日は丸の内線で荻窪−池袋間をそれぞれ往復した。
往復1時間半で読書にちょうどいい長さ。
車内は温かいし、椅子も柔らかい。
これであと個室になったら言うことない。


最近部屋の中で読まないんですね。
大学の寮の部屋から長年使い続けてきた
硬い椅子で読んでると疲れる。
かといって寝床の中で長時間読むのも疲れる。
読書にとって「椅子」というものがいかに大事か。
使うのはページをめくる指と視力と
そこにつながった右脳左脳だけではない。
読書は全身体を使う行為だ。


電車が移動している、揺れているというのもいい。
揺れている場所での読書って
頭に入りやすい気がなんとなくする。
読んでいるうちに眠くなって後半は昼寝、というのもいい。
読書に「空間」がつきものだとしたら、
そこに「移動」の要素が加わることで
意味合いが豊かに変わるものってのがどこかにあると思う。


facebook でこの話をしたら
茗荷谷本郷三丁目あたり、すっごく眠くならない?」
と言われて、むむー確かに。
地上に出て、のんびりした風景が広がってるからか。