青森帰省:8/18続き

駅だったのでそのまま駅ビル「LOVINA」の4階の本屋へ。
また違う店に変わっていた。これがワンフロアほぼ全部占めてて。
前は半分以下だったのに。イタリアンとうどん屋と2軒入ってたはず。
しかも5階はマンガ。ホールじゃなくなっている。
これ、どちらかというとテナントが入らなくて仕方なく、って気がする。
駅前のプロントはいつのまにか他の店になっていたし、
夜店通りも遂にシャッター街と成り果てた。
駅前の中三の通りの交差点もかつての一等地のはずが空き物件。
壊滅的な状態だなあ。岡田書店もいつのまにか消えていた。
この上の本屋にて暇つぶしに読む『OL進化論』を買って、
「成田本店」にてサハリンで読む本の追加ってことで
多和田葉子『飛魂』を買う。
新町を歩いていたら「CONBOY」が再開(?)していたのでちょっと覗く。
学生時代はここでよく服を買っていたものだ。
新町のもっと駅寄りにあったのが
いつだったかアスパムの近くに移転して、それが戻ってきた。


市役所前から東部営業所行きに乗って合甫公園前で下りる。
ものすごく久しぶりに来た。最後は高校生のときだろうか。
思い出せない。中学校の体育大会で毎年来てたのは覚えてるけど。
19時開演で17時半には着いた。夕暮れ。海水浴場まで歩いていく。
女子高生たちがジャージのような上下の水着を着て遊んでいた。
あと、若い夫婦の友人グループ。


「どくんご」のテントを見つける。
ステージと客席が隙間の多いテントの中。
その隣に役者の控え室的なもうひとつのテント。こちらは密閉されていた。
機材を運ぶためのトラックやライトバンが3台。1台は発電用だった。
18時半開場。このときには出演者の関係者がちらほらって感じで
大丈夫かなと思っていたら、いつのまにか満席となった。
僕は一番後ろの真ん中の席に座る。
僕は蚊に刺されないように虫除けスプレーを持ってきていたけど
劇団側からも何本か回ってきた。
(母は暑くても長袖を着ていきなさいと言っていたが、さすがに無理だった)
ステージの上には物販スペースとアコーディオンバンジョー
カホン、サックス、エレキベースと言った楽器が置かれている。
後方には梅に鶯の幕が張られ、
上の方にはミラーボールや小さな三角旗、ゴム風船など。


時間が来てまずは全出演者による演奏。
その後ショートコントを矢継ぎ早に。
ひとつのストーリーの起承転結を追うんじゃないんですね。
シュールでどこかノスタルジック。
なんだか21世紀版稲垣足穂のようだった。
それが積み重なっていくうちにどこかフェリーニ的祝祭、
それと裏腹の郷愁と抒情へ。
いつのまにか「どくんご」ワールドへ引き込まれてしまっている。
役者の動きも台詞回しもよく、基礎がしっかりしている。
歴史は古く、今年30周年なんだとか。


ショートコントの1幕ごとに文字通り背景の幕が変わっていく。
これがまたそれぞれテイストが全然違ってて。
カラフルなポップなものもあれば花札のパロディだったり。
三角旗、ゴム風船といった飾りは少しずつはずされていって、
ステージが解体されていく。それと共にステージが外へ奥へと広がっていく。
野外劇ならではの発想。遠く向こうの芝生で花火やその他音と光を発したとき、
マジカルな瞬間が立ち上がった。素晴らしかった。


客演はドナ・サマー「I Will Survive」と
もう1曲シンディ・ローパー(?)に合わせて踊るというものだった。
最後もまた演奏で終了。
その後打ち上げがあって劇団の人たちと話してみたかったし、
演劇部時代の仲間とは20年ぶりに会ったわけだし。
でも最終バスの時刻が迫ってて一人先に帰った。
明日から北海道で朝は早い。


帰ってきた直後に雨が降り始める。
この日は夕方から突然の雨という予報だった。
今晩も暑くて熱帯夜になりそう、
帰りにコンビニでカップの氷を買ってそこに水を入れて飲む。
シャワーを浴びる。午前0時に眠る。