東京カテドラル聖マリア大聖堂

金曜の夜、知ってる方が歌うということで
「東京バロック合唱団」の演奏会を聞きに行った。


場所は江戸川橋護国寺の間にある東京カテドラル聖マリア大聖堂
http://cathedral-sekiguchi.jp/cathedral/


設計は丹下健三。これぞ昭和のモダン・デザインという感じの
荘厳な雰囲気のある建築だった。代表作のひとつですね。
空から見ると屋根は十字架の形をしているのだという。
中に入ると広いホールは
その十字架の縦の線に集約するように空間が狭まっていく。
つまり、巨大な三角屋根の下にいるかのように。
どれぐらいの高さなんだろう。建物の10階分はゆうにあるだろうか。
灰色の壁が冷徹な雰囲気を生む。
歌声も響くよりも先にその高い天井に向かって吸い取られていくようだ。
この大きさはモロッコカサブランカ
世界一大きなモスクを思い出させますね。
東京カテドラル聖マリア大聖堂は一度訪れる価値あり。


外には「ルルド」を模した一角があった。
洞窟とマリア像と。


歌われたのは次の曲目。
演奏は「東京バッハ・カンタータ・アンサンブル」
カンタータ106番 「神の時こそいとよき時」
Gottes Zeit ist die allerbeste Zeit, BWV106
モテット5番 「来たれ、イエスよ、来たれ」
Komm, Jesu, Komm, BWV229
カンタータ198番 「候妃よ、さらに一条の光を」
Laß, Fürstin, laß noch einen Strahl, BWV198


もちろんこの辺りは僕も詳しくはなく。
冷ややかな音の風景に感じ入っているうちに
気がついたら1時間半終わっていた。


一緒に見に行った何人かで江戸川橋の駅まで出て飲む。
近くには King Record の本社があった。
ショーケースに CD のジャケットが並べられていて、
「バカ昔ばなし」など皆立ち止まって興味シンシンに眺める。
何でこんなところにあるのかというと
King Record って1931年、講談社のレコード部門として
設立したところから始まってるんですね。