毎朝すれ違う人たち

通勤で駅に向かう途中、駅を出てオフィスに向かう途中、
毎朝いつもすれ違う人たちがいる。
その日出会わないと、どうしたのかなと心の片隅で思う。
それ以上親しくはならない。
どこに住んでいる人なのかどこで働いているのか知ることはない。
すれ違うときに会釈をすることもない。
しかし向こうも僕の存在に気づいているんじゃないかと思う。


朝6:40頃に家の近くの小学校の辺りで出会う30代前半ぐらいの青年。
こんな早い時間に逆方向で、徹夜の仕事を終えたのか
それとも朝早い出社の仕事なのか。
いつもきちんとスーツを着込んでいる。
それこそ小学校の先生なのかもしれない。


東京駅を7:30に出て、
大手町を歩いて皇居のお堀が見えてきた頃に出会う40台の男性。
去年の夏は歩きながら大きな単語帳のようなものをめくっていた。
資格試験だったのだろうか。
あれは冬だったか、いつのまにか単語帳を持たずに普通に歩いていた。
今年の夏も。受かったのだろうか。落ちて諦めたのだろうか。
受かったけど職場が変わることはなく、社内資格のようなものか。


この男性と前後してやはり40代の地味な女性。
男性の前を歩いていることもあれば、後を歩いていることもある。
隣り合って歩いていることもある。
同じ電車に乗って竹橋で下りるのだろうか。
それとも1本前後するのだろうか。
僕はすれ違うから気がつきやすいけど、
同じ方向に歩いているならば互いのことに気づいてないかもしれない。


そういえば、このところよく見かけた若いカップルはどうしたのだろう。
最近見かけない。
いつもコーヒー片手に、女性のほうから積極的に腕を組んで歩いていた。
同じ会社なのか、近くの会社なのか。


神保町に差し掛かった頃、
同じコンビニに向かう20代半ばと思われる男女のカップル。
3年前からこのコンビニには朝通ってて、
女性は店に入るまでは一緒なのにその後店の中で見かけない。
どういうことなのだろう? と不思議に思う。
ある朝知る。この女性は店員で、出勤の時間だったのだと。
まっすぐ店の奥に入っていく。
この店舗には夕飯としてサンドイッチやサラダを買いに行くことがある。
この女性がレジに立っているのをよく見かける。
その後バイトから社員になったのか
あるときから胸の札に店長とつくようになった。
それがなんだか感慨深い。
朝もいつのまにか男性と一緒に歩くようになった。やはり店員なのか。
しかし男性が働いているのは見かけたことがない。
近くで働いているのだろう。