くまモンとふなっしー

先週の今頃、東京に戻るために新青森の駅へと向かう。
時間があったので土産物売場をブラブラと眺めていたら
青森県に出張したくまモンがねぶたを抱えているという根付が
2種類売られていた。ここまで進出(侵略?)しているとは…
http://store.shopping.yahoo.co.jp/sinbori9321/745.html


こういうの今、全国にあるんだろうな。恐るべしくまモン
もはや熊本県だけのものではなくて、
一人歩きして日本全国のものとなりつつある。
方向性としてそれでいいのか、少し心配する。
熊本ではなく、ただの熊のキャラクター。


なお、オフィシャルブログから。
「くまもとから元気をプロジェクトin青森(お祭り編)」
http://p.tl/_Msy


正月番組やCMもふなっしーばかりで。
もはやこの二体(どういう単位で数えるべき?)の一人勝ち。
ゆるキャラどころかかなりハードコア。
他の何百とある周りのキャラクターが余りにもユルすぎる。
単にファンシーで人当たりがよいだけだと売れない、
ブラックな得体の知れない要素がどこかにないと
人は惹き付けられないということをこの二体はよく現わしている。
くまモンにはYMOで言うところの「増殖」感がどこかにある。
ふなっしーについては言うまでもない。
ゆるキャラならば本来ありえなかった「逆ギレ」感が新しかった。


今更僕なんかが言うことでもないか。
この二体、何が受けているんだろうなと考えたとき、
キャラクターデザインそのものの完成度もあるんだけど
その表情が全く無いってとこがポイントなのだと思う。
なのに動作だけはコミカルで激しい。その落差。
見る側が勝手に表情を思い浮かべる。
何よりも目に動きがない、変わらないというところが大事か。
もし仮に目や口に表情をつけたゆるキャラがあったら売れないだろうな。
着ぐるみは無理として、2次元の方で。


くまモンふなっしーについて考えるとき、
(関東では)同じぐらい人気があって浸透度が高い
suicaペンギンのことをいつも思う。
もちろん、ご当地キャラゆるキャラではなく
それら有象無象とは一線を画しているんだけど
今となっては孤高の存在のようで。
着ぐるみも駅で見かけないしね。
実は逆にブームに乗れなかったのか。
着ぐるみをたくさん作って
くまモンと一緒にステージに立つという戦略もあったのではないか。