両国日和その3

15時を過ぎて国技館へ。入り口が混んでいる。
チケットを切ってもらったときに、星取表を受け取る。
裏は今日の取組表と懸賞の一覧。
千秋楽のは見てると楽しいだろうな。
中の入り口左右の壁には浮世絵っぽく力士たちを描いた絵。
その前で写真を撮っている人たちが多い。
建物に入ると何が起きているのか更に大混雑。
書き分けて見てみると貴乃花親方と記念撮影だったり。
奥は壁一面がガラス張りのケースとなっていて、
内閣総理大臣杯であるとか、モンゴルや中国やチェコの優勝杯であるとか。
どれもがっしりと立派なんですよね。
内閣総理大臣杯なんて腕で抱えられるのかって大きさで。ずっしりと重そう。


相撲博物館の展示室に入る。いろんな横綱の化粧回しが飾られている。
神・風神を描いた勇ましいのもあれば
「一冨士・ニ鷹・三なすび」のそれぞれを描いたのもあって。
なすびが三つ転がっているだけの化粧回しはどう見ても強そうではなかった。
我らが青森を代表する旭冨士の化粧回しにはリンゴなど青森の特産品が…
壁のもう一方には歴代の横綱の写真が初代から並んでいて、
というか初代から10代ぐらいまでは写真ではなく絵なんですね。
そして写真になってからも何代かは撮られ慣れてない感じがあって
なんだか恐る恐る収まってますというか。


升席へ。荷物を置いて、缶ビールやツマミを買いに行く。
地下でちゃんこ鍋1杯250円とあって食べてみたかったのであるが、
16時を前にして売り切れ。名物の焼鳥とゆで卵を買う。
やはり気になるのはお茶屋の皆さんであって。
お弁当の重箱などの入った風呂敷包みを片手に忙しそうに右へ左へ。
次見に来るときはチケットをネットではなくお茶屋から直接買おうと思った。
お金がかかっても、お弁当やお土産などもらってみたいですね。


16時前に中入。幕内土俵入り、横綱土俵入り。
西の入り口からずらりと並んだ力士たちが
ひとりずつ土俵の上に上がっていってぐるりと並ぶ。
派手な化粧回しをして堂々とした立ち姿。そして東へ。
だいぶ形骸化しているのかもしれないけど、
あれこれと昔をしのぶ儀式が残っているのがいい。


解説者席を見るとデーモン小暮閣下。遠くからでもあの顔はよく見える。
後でテレビ中継を見直した方曰く、
高須クリニックの社長と西原理恵子が写っていたとか。
後ろの席から盛んに「ビートたけし」と声張りあげていた人がいたけど、
来ていたのだろうか。
初日は中村玉緒が見に来ていたと言う。


最初から大砂嵐が出てきて、いくつかしてから遠藤が。どちらも勝った。
遠藤の髪が伸びるのってなんだか異様に遅いよね、という話をする。
いまだに曲げが結えないってどういうこと!?
箒の掃き方には流派があるのだろうかとか
あの塩ってどこが販売しているのだろう、
一般に売ったら結構売れるのではないかとか、
俺だったら何よりも塩の投げっぷりを練習するとか、
僕はそういう与太話ばかり。
気がつくと後半で、琴奥州と勢の一番がなかなかよかった。
昨日一敗の稀勢の里が勝ったときには国技館中が沸いた。
懸賞のたくさんついた横綱白鵬も貫録勝ち。


それにしても懸賞って一度に複数出すときは
「お茶漬け海苔の永谷園」「鮭茶漬けの永谷園」などと
手を変え品を変え呼び分けるんですね。
高須クリニックだけは「イエス、イエス高須クリニック」と
何回も繰り返していたけど。


最後、弓取り式。
これもビュンビュン自在に振り回してこんなかっこいいものだったのかと。
相撲が神事だというのもなんかちょっと分かった。


国技館を出て18時過ぎ。予約していた「ちゃんこ巴潟」が19時からだったので
カプリチョーザに入ってお茶を飲んであれこれ相撲の感想を言い合ってから、移動。
「ちゃんこ巴潟」で6名となる。スープは味噌と醤油を頼む。
座敷の席で和服のおばちゃんが作ってくれる。
さすがにこちらはおいしかったですね。どちらのスープもいい。
肉はしゃぶしゃぶのようにして食べる。
最後は醤油の方で雑炊を作って、味噌の方でうどんを。
これはまた食べたいなあ。


帰り道、次は5月場所か9月場所で、となる。
今回も急に集めたので、行きたいけど都合がつかずという方がちらほらと。
次はマス席を3つ押さえてみようかな。